経費は公開しないといけないのか?という質問をよくいただきます。
特に経営者にとっては、経費の公開は鬼門だったりします(笑)
実際、所長の坂東も「経費を公開するなんて、気でも狂ったんじゃないか!?」などと良くつっこまれるそうです(笑)
組織を進化させる際に、情報の透明化は大きなテーマです。
経費についてはどう考えればいいのか?! 一緒に考えていきましょう。
坂東:皆さんこんにちは、坂東です。
小野:小野です。
坂東:今日はよく質問を受けるテーマなんですが、経費って公開した方がいいのかどうかについてです。
小野:でたでた。失敗したやつですね笑。失敗は成功の元ですからね。
坂東:失敗というより、実験だからね。ラボメディアに上げている私たちの失敗談をみて、よくやるね。頭がおかしくなったのでは?と言われました。
小野:私も本当に経費を公開していいのかと思いましたよ。知りたいけど、会社的に大丈夫なのかなって。
坂東:大丈夫だったでしょ?
小野:・・・そこは何も言えません。価値観が違うなと。
坂東:特に経営者からしたら、経費を公開したらやばいなと思っている方の方が多い思うんですけどね。どう思う?
小野:経費を公開できる経営者は白ですよね。ホワイト企業!公開できない人は私用で使っている人が多くて、それを経費にごまかして、税金を安くしているんだろうなというイメージです。
坂東:そういうイメージだよね。会社との信頼関係を濃くしていこうという時には障害要因になるよね。今はほとんどの会社は経費は公開してないのでまだいいとは思うけど、これからどんどん経費をオープンにしていく会社が周りに多くなってきた時に比較するよね。
会社の情報をオープンにした方がいいと思う人が若い人ほど増えてくると思う。
小野:私が不思議に思うのは、経理担当の人は全部知っているということですよね。飲み会の席などで、経費の内容がバレたりしないのかなと。
坂東:経理の人が色々思っていることはあると思うな。
草野(手放すラボの経理担当):色々思っていることはありますよ〜。
小野:そこが聞きたい!
坂東:それが会社の組織って本音と建前になっていて、給料も同じで、誰も知らないということはなくて、誰かは知っていて、上司も知っているし。そもそも公開しないとは言ってるけど、知っている人はいるんだよね。その辺うずうずするよね。
社員の一人一人に主体性を持ってほしいのであれば、社員と会社の間の不信感は払拭していった方がいいよね。その時に情報はキーポイントになるよね。特に若い人はグーグルでなんでも情報をとれるのが当たり前になっているけど、会社に入った途端に、全然わからない情報があるということが、僕たちが考える以上に不信感になりやすい。なのでオープンにできるものはしていこうというのが当然の流れになってくるんだよね。その中で自分の会社をどうするのかはちゃんと考えたほうがいいです。
ということで、私が先陣を切ってチャレンジしたんですよね。
小野:1年半前だったですか?
坂東:そうですね。やり方がよくなかった。私の貴重な経験を皆さん参考にしてほしいんですけど。前提としてお金の情報を透明化するのは絶対に大事。社員に主体性を持って働いてほしいのであれば、会社のお金の流れがどうなっているのかが分からないと、ちゃんとした意思決定ができないし、任せられないと思う。前の給料の回でもいいましたが、人件費や外注費や経費などちゃんと総額でもいいのでオープンにするのが前提になる。
もう1つはだれが経費を使えるのかなどルール決めをするのも大切で、オープンにしても社長しか使えなかったらする意味がない。
そもそも個人とかチーム単位で意思決定をする際に、お金の権限も持てているという状態にしたい。
私がやってまずかったのは、経費の使い方やガイドラインを決めないまま過去の経費をオープンにしたんだよね。
今までこうだよと内訳をみんなに見せて。過去のことを見せるのがまずかった。
例えば、付き合ってるカップルがお互いの携帯を覗きみしたら、悪いことをしていなくても何かひっかかってくる。
見ない方がいいこともある。ルール決めをした上で、これから先は公開していきますよという流れがいいと思う。
小野:ラボメディアの大山編集長が経費を公開した時に言っていた、「社長は自分の人生、生きていていいな」という言葉が印象的でした。
坂東:今はその言っている意味わかった?
小野:その後、編集長は会社を退社して自分の人生を歩みだしたじゃないですか。正社員ではなくなって、やりたくない仕事も断って、今は自分のやりたい仕事に特化して働いているのでよかったですよね。
坂東:結果的にはよいきっかけにはなったと思うけど、その時のショックは大きくて、いらないショックを与える必要がなかったかなとは思う。
小野:私は経費を公開するミーティングは毎回楽しかったですよ。入社して間もなかったので、何も知らなくて、ドキドキワクワクでした。
坂東:結局、経費の内訳を仕分けして、白と黒とグレーって。それに対してみんなが納得感があるのが大事だよね。
ルール決めをした上で誰がここまで使っていいのかということを、経営者も含めて決めて、内容を公開していきながらやっていくのがいいよね。
小野:その経費のミーティングの後に、坂東さんが経費で健康診断に行きたいとみんなに相談した時に、それは自費で行ってくださいってなりましたよね。そういうのも気軽に言えるようになりましたね。
坂東:ちょっと辛かったよ。ラボメンバーの関わってる人の紹介の病院で12万円かかったよ。
小野:私も自分で人間ドック行きましたよ。そもそも経費で人間ドックに行けるなんて思わない。
坂東:経営者だから、会社と一体だからという認識で。会社の経費で保険に入ってたりするし。そういう感覚の延長線上だったんだよね。
でも人間ドックはなしになったね。
小野:でもそれをさらっと自費で行ってくださいと言える関係がいいですよね。
坂東:そういう意味では、言いやすい関係づくりが大事だよね。なんで言いやすい関係になったんだろう?
小野:多分、全てを見て・・・ミーティングの積み重ねでいろんな意見をお互い言い合えたからですかね。
坂東:グレーとかブラックとか仕分けしたのもあるだろうね。
小野:それで大体のルールがわかってきたので。
坂東:会社の基準が理解できるようになったから、それに照らし合わせて意見が言えるようになったということなんだろうね。
ということで、経費は公開した方がいいとは思うのですが、時期は今すぐでなくてもいいですし、過去を公開しなくても、ルールを決めた上でこれからの経費を公開していくということでしたら問題も起きにくいのでおすすめしたいと思います。
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