北海道美瑛町にいた嘉村賢州さんに会いに行った理由
こんにちは。手放す経営ラボラトリー所長の坂東孝浩です。
先日、北海道のニセコに行ってきたよ、という記事を書きましたが、その翌日、これまた北海道の美瑛町に行ってきたのでリポートします。
美瑛は、富良野の隣にある町です。
余談ですが、私は「北の国から」というドラマが大好きでした。
大好きすぎて、「将来は絶対北海道に移住するんだ!」と中学生の時に心に決めていたほどです。
それからというもの、何十回も北海道に通っている私。
もちろんドラマのロケ地でもあった富良野や美瑛には、何度も足を運んで、ロケ地巡りをしていました。
そんな思い入れのある美瑛ですから(笑)今回もワクワクしていったのですが・・・
実はショックなことが・・・!
地元では、もう「北の国から」という観光ネタは手放しているということを聞いたからです。
ずいぶん昔のドラマだし、見たことがない人も多いと。時代の流れを目の当たりにした思いでした・・・。
前置きが長くなりましたが、なぜ美瑛町に行ったかという本題に入ります。
目的は、書籍「ティール組織」解説者である嘉村賢州さんに会いに行くことだったんです。
嘉村賢州さんに関するラボの記事はこちら
【取材】嘉村賢州氏 『ティール組織』解説者 / 場とつながりラボhome’s vi 代表理事《前編》
【取材】嘉村賢州氏 『ティール組織』解説者 / 場とつながりラボhome’s vi 代表理事《中編》
【取材】嘉村賢州氏 『ティール組織』解説者 / 場とつながりラボhome’s vi 代表理事《後編》
「ぶっちゃけどうなの?進化型組織」 ー4月手放す経営アカデミアよりー
「ぶっちゃけどうなの?進化型組織」アカデミア実践勉強会をふりかえって 嘉村賢州さんに聞いてみた!
実は、嘉村さん「ティール組織」の著者フレデリックラルーさんから、日本におけるティールの“source”役を託された方なんです。
そんな嘉村賢州さんがなぜ美瑛にいたのかというと、美瑛町の地域おこしに関わることになったそうで、ちょうど美瑛町に何日か滞在されていたところだったのです。
会えたら嬉しいなあと思ってご連絡したら、タイミング良く夕食会に参加させてもらえることになり、遠慮なく混ざらせてもらいました。
夕食会は、嘉村さんの会社、ホームズビーの方と美瑛町役場の方、そして地元で活動されている方などがおられました。
美瑛でゲストハウスの経営をされている方がとても面白かったんですが、その方は食材をほとんど自給自足でまかなっているそうです。その日提供していただいたシチューに鹿肉が入っていたんですが、その鹿はご自分で獲ったものでした!
それから、春は白樺の樹液を採るそうです。
その時期には樹液でコーヒーを入れるとすごいおいしいんですよ、とか、鍋に使うと最高です、と教えてくれました。
白樺の樹液を使って鍋をつくるなんて、初めて聞いたんですけど、ほんと素敵だなぁと思いました。
やっぱりサウナは最高の○○ツール
また、その日はテントサウナが用意されていて、みんなで入りました。
テントの中にサウナストーブがあるだけ、というシンプルなつくりなんですが、そこに役場やホームズビーの方と一緒に入るんです。
初対面の人たち男女一緒にサウナに入るって(服は着てますよ)もうめちゃくちゃ距離感が縮まるというか、仲良くなるんですよね。
その夜、外は−3℃!でもテントの中は暑い!
外に出ると焚き火の前でさえめちゃくちゃ冷えるし、積もっている雪の上に寝っ転がったりしてキンキンに冷えたら、またテントに戻る。
そんなことを繰り返しながら、いろんなことを語り合いました。
サウナはとても強力なコミニケーションツールだなぁと感じました!
地域おこしサポートをするに至った経緯が深い
そんなわけで美瑛を満喫してきたんですが、なぜ嘉村賢州さん達が地域おこしをサポートすることになったのかという経緯が興味深かったんです。
ホームズビーのメンバーの中に美瑛にご縁がある方がいたことがきっかけだそうです。ホームズビーは京都にある会社なんですが、メンバーの一人が美瑛への想い入れが強く、移住も考えたりしていたそうです。
そんな話が出てきた時に、嘉村賢州さんが「あなたの想い=ソース(source)はあなたのものだし、あなたの人生がとても大事なんだ」と言う話をされたそうなんです。
そこからその方の思いが練られていって、美瑛に行ってはいろいろな関わりをしてるうちに、役場の方達ともつながって、結果的に美瑛町の地域おこしを嘉村さんの会社として請け負うという流れになったそうです。
そういうプロセスって、とても素敵だなぁと思いました。
きっかけとなったその方にもお会いしましたが、とてもエネルギッシュだし、大好きな美瑛にいられて嬉しい!という感じが全身から伝わってくる印象を受けました。
仕事としてではなくて、自分が心から好きな美瑛の魅力を伝えたい!という想いが、すごくピュアに伝わってくるんですよね。
地域おこしも、大掛かりなイベントをするというよりは、少しずつ関係人口を増やしていきたいという方向性だそうです。
ワーケーションなど、なんらかのきっかけを通じて美瑛に来た人が「いい!」と思ったら、次は自分の友達や知り合いを連れて再訪する。
そんなカタチで、少しずつ美瑛とつながる人が増えてくるといいね、というイメージだそうです。
美瑛を心から愛する人が中心となって、波紋のように広がっていくような活動なんだなぁという印象を受けました。
そういった事業が、一人の熱い強い想いからスタートしたことが、私にはグッときました。
私は北海道が大好きですが、今回改めて(「北の国から」という切り口ではなく)美瑛の魅力を感じることができました。
皆さんもぜひ美瑛に足を運んでみてください!