第9回は、引き続きダイヤモンドメディア株式会社の代表取締役・武井浩三氏と一緒に
「理念の本質」とはなにか?を考えました。
あと、意外とミーハーというか、色んなものを体験したかったんで、アメリカに留学してたときに“Baptize”っていってキリスト教になる儀式とか、洗礼の儀式受けちゃってますし(笑)
あと、僕、ちょっと話逸れちゃいますけど、キリスト教ですごく好きなのは、食事をするときにお祈りするじゃないですか、感謝を言葉にするっていう習慣を毎日、1日3食やるんで、やっぱりキリスト教の方って感謝をするのが上手なんですよね。小さなことに気づくとか、他人の小さな行いに「ありがとう」っていう、気づく感覚がすごく鋭くて。
例えば「もっと偉くなりたい」とか「金持ちになりたい」っていう欲求を捨てて、今この瞬間に集中しようっていう。人間って常にそれとの戦いだと思うんですけど。それっていうか、煩悩。
そのかわり本質的な価値を追求しようという、すごいストイックスタイルっていうのは、それって人間の仏教的生き方とすごい似てる感じがして。
煩悩が人間にはあって当たり前で、それをなくそうと努力するんじゃなくて、その煩悩と上手に付き合う仕組みだったり、煩悩が暴走しない仕組みとか、そういうふうに組織のデザインを考えられないかなあと思ってシフトさせましたね。
でも、そのエネルギーが強いのは、それは悪いわけではなくて、それを正しい方向に向けないといけなくて、「じゃあどうしよう」って僕も悩んでるところですけどねぇ。
そういうものがあると、感情は絶対人間だから起こりますけど、その感情に振り回されにくくなるというのもありますし。だから、そういう個人的なトレーニングはかなり自分なりに頑張ってるつもりではありますし。
あとは、自分自身がこういう組織の中で暴走したときに弾かれちゃう仕組みっていうのを、冷静なときに作っておくと。感情がウワーって出たときに、それが暴走できない仕組みに色んな所をしてあるんで、それの最終的なところが株の持ってる議決権っていう、経営権というか、一番強い権力を無力化してしまうっていう仕組みを去年作って。
だから、僕個人で言うと12パーセントしか株持ってないんですよ、議決権。
で、働いてる人みんなそこの組合員なんですよ。組合が70パーセント持ってて、意思決定をするときは、組合って任意団体なんで、どうやって物事を決めるかって自分たちで好きに設計できるんですよ、会社法の外で。会社法だと議決権の34パーセント以上とか、51パーとか、あと、取締役会の多数決とか、だいたい全部多数決なんですよ。
でも、そういう意思決定の方法から治外法権を作って、その中で多数決をしないで意思決定をするっていうルールを色々定めてあって。
だから、僕が何かしようとしても逆に僕が追い出されるっていう仕組みになっちゃってるんですよね、実質的に。
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