2月12日/16日に日本版ティール的組織の作り方セミナーリターンズ(第1回)を開催しました。
今回は、第一回のセミナーの内容をまとめてみました!
1回目を見逃した方も第二回(2/19(金)・ 2/23(火))が開催される前にチェックしていただければ、第二回に間に合いますよ♪
手放す経営ラボラトリーで制作した「経営を進化させる実践書」DXO(ディクソー)のテキストについて
・なぜつくったのか?
・どんな特徴があるのか?
・どう活用して欲しいのか?
ということについて、4回シリーズでお届けしよう、という企画です。
初回は、マニアックなテーマ(笑)にも関わらず約200名の方に参加していただきました!
セミナーでは、プログラムの開発に関わった社会システムデザイナーの武井浩三がメインスピーカーとして語りました。
ここではその一部を、抜粋してお届けしますね。
1) 進化型組織で実現できる世界観
■組織は生命体
経営をよくするための要素は無数にありますし、不具合が表面化した一部分だけ改善しても根本的にはよくならない。
組織は生命体です。
例えば、人間の体も親指を怪我したことがきっかけでその影響で腰が痛くなる。こんなことはよくある話。その時、腰の痛みを軽減するために腰のマッサージに行く。一時的には効果があっても根本的な解決にはならない。人の体は全てがつながっていて、きっかけは親指だった。
組織も同じことが言えそうです。
組織に痛みが出ているところ一つ一つをどうにかしようとしてもキリがない。
複雑に絡み合っているものを一個ずつやっていくのは無理。
でも、それら全てが整っていくような状態は作れる。その大きなテーマが
「透明性」
「開放性」
「流動性」の3つ。
それらを、組織にどう落とし込んでいくのか?これを具体的にまとめたプログラム。それがDXOなのです。
【ばんどうコメント】
「組織は生命体」とか「透明性、開放性、流動性」って、ちょっとよくわからないですよね・・・汗。
実際にテキストに書かれているワークショップはわかりやすくなっています。
プログラムの背景には、かなりの世界観と理論体系がありそうだ、と、捉えておいていただけるといいかと!
2) 組織は実態がない共同幻想
私たちは●●会社の一員だよね!
という共同幻想で組織は成り立っている。
この共通認識をどう揃えていくのかがポイントで、その共通認識は、「言葉」「形(役割、部署など)」「数字(KPI)」で構成される。
「言葉」「形」「数字」を整え、「場」と「運用」の5つのフェーズで進化型組織は構成されていく。
【ばんどうコメント】
「組織って、実態がない」個人的にもっともグッときたキーワードです。
組織って、何?と聞かれた時に、それはオフィスでもないし、部署でもないし「人の集まり」としかいえない。曖昧としたものだから、難しく感じるのだと思います。
このテキストでは「組織とはこれですよ」と明確に整理しています。
それがわかると、社員同士で「うちの組織はさあ」と語れるようになります。これは面白いですよ!
3) 組織の進化が求められる社会的背景
生物の進化は、外的環境が変わったからこそ起こったもので、内側から勝手に進化するものではない。
組織も同じ。
人口が増えている場所であればこれまでの組織形態でも問題がない。
進化型組織である必要はない。
ただ、以下3つの要素があるエリアでは、変化が迫られている。
・人口が頭打ちになっているエリア
・国土が限られていて経済成長を開拓する余地がないエリア
・インターネットが社会インフラとして根付いているエリア
【ばんどうコメント】
組織の進化は、これから先進国に共通して必要とされるテーマです。
人口はどんどん減っていく。若者も足りなくなる。マーケットも縮んでいく。
なのに、会社は人を増やして、規模を拡大し続けていかなければならない。
これって矛盾してない?
ということなんです。
人口がどんどん増えて経済発展が見込める国では、さしあたって課題がないので、いままでのピラミッド型の組織で問題ないんですよね。
【まとめ】
第一回では、プログラムの背景やつくった経緯について話しました。
第二回セミナー(2/19(金)・ 2/23(火))では、いよいよテキストの具体的な部分に入っていきます。
第一回に出てなくても大丈夫です。
組織や経営の進化、に興味がある人はぜひご参加ください!
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