ラボメンバーの小野が、知人から聞いたというエピソードを紹介します。 その会社では社長の娘が経理担当をしているのですが、営業など全ての出張手配を決して他人に任せないというのです。 なぜなのか? さらに、その話はブレスカンパニーの社内事情にも飛び火して・・・!
坂東:皆さんこんにちは坂東です。
小野:小野です。
坂東:小野さん、今日は、前聞いた話が面白かったんで、改めてここでお話ししてもらおうかと…
小野:そんなに興味持ってもらってよかった。笑
坂東:何でしたっけ?友達の会社にいる経理の人の話だよね?
小野:そう。友達の会社にいる経理担当のMさん。社員が出張に行く時の宿や航空券の手配を、出張に行く本人にさせてくれない、と言ってたんです。でもまぁ、普通に考えたら経理の人の仕事として、そういったことがあってもいいのかな?と思ったんですけど・・・
坂東:そうだよね?優しさじゃない?
小野:ただ、前日までにチケットの予約番号などがMさんからメールで送られてくるらしく、でも、たまに送ってくる予約番号が間違っていて、空港でチェックインできない時がある。そんな時は朝いち空港から会社に電話しててんてこ舞い。そんなことが過去2回あるとかで。
だから「自分で好きなホテルとか取りたいし。もう予算とか言ってくれたら、自分で予約を取りたいんですけど」って言っても、「いやいや、私がやります!」と絶対に許してくれないと。
それで、なんかおかしいなあ?と思ってたら、実は予約サイトのポイントを自分が欲しいから、予約作業を譲らなかったらしいんです。笑
坂東:はははは!
小野:そのポイントで毎年海外旅行に行ってたそうなんです。
みんなのポイントが自分のものになるから、結構なポイント量になるらしく、それで長期で海外に行って・・・
それを知って、友達は「ムカツク〜!」って言ってました。
坂東:それはそうだろうね。
小野:でもその経理のMさんは、社長の娘だから社員の中では誰も何も言えない。って感じだそうで。
ただ、その友達だけはめげずに「自分で予約したい」とかいうから、その経理担当から嫌われていると言ってました。
坂東:でも、いい感じで予約を取ってくれれば、まあいいんだろうけどね?
小野:いやいや、飛行機の3人席の絶対真ん中とかしか取ってくれないと。
坂東:いじめじゃん!それ、もう。
小野:それで友達がけっこう恰幅がよくて。絶対端がいいって言って。
それでも、「いやもう空席ないですよ。真ん中しか空いてないです。」とか言ってきて。で、実際に飛行機にのったら全然ガラガラとかなんだそうです。笑
坂東:絶対いや。真ん中は。便をずらしてでも端がいい。
小野:でも絶対に自分で予約させてくれないそうなんです。
坂東:すごいストレスじゃない?社内の人は。
小野:でも、もう諦めてるらしいです。社長の娘ってことで。
それを言うことで社長との関係が悪くなるし…。実際に友達は社長との関係も悪くなったそうで。
社長と娘は一緒に暮らしているし、夕食の時とかに飛行機の予約のことなんかを話題にしてるんじゃないか?とか。
坂東:友達、よく辞めないね?
小野:考えてるかもしれないですけどね。でも仕事は好きらしいですけどね。
坂東:まあ面白いというか。僕らが言ってる組織のバージョンでいうと、古い感じだな〜と。
小野:でも意外にそんな会社っていっぱいありそうだなって。
それ聞いたときにびっくりしたけど。
坂東:いや個人ベースで仕事やってる人は、自分で取るみたいなことはある。僕も自分で飛行機とか予約してるし。
小野:この話をこの間のミーティングでした時に、編集長が「あれ?うちの会社のマイレージってどうなってるんですか?」って。笑
そんな話になったときに、私も「あらー?」みたいな。
坂東:そうなんですよ。汗
はい、その時も言いましたけどね。話はまだ終わってはないんだけどね。うちはマイルというか、アメックスという法人カードを使っていて、そのアメックスでいろんな買い物をするとポイントが貯まる。そのポイントをマイレージにも変換できる。それを、前までは僕がいただいていました!汗。
僕の社長権限で。ま、社長権限ですね。独裁的な。
小野:ヒエラルキーですね?
坂東:そもそも、そんなに悪いと思ってなかったですね。だけどこの手放す経営をやってみてから、あれ?これでいいのか?と思うようになってきて。それで今はどうしていいかを、決めかねてる。話し合いが必要だなって思って。ポイントはそのままにしてる。
小野:後悔してないですか?
坂東:後悔?
小野:あのポイントは今までだったら自分のものだったのに。って。
坂東:欲しいよ、そりゃ。
小野:おいしい思いがあまりできなくなってきてるんじゃないですか?だんだん、社長としての。それって不利なんじゃないですか?
坂東:でもその旨味と会社経営を天秤にかけたときに、会社経営にとっての痛手はポイントの旨味どころじゃないと。いろいろ言ってるけど坂東さんポイント使ってるやんって心の中で思われて。思ってるけど、そんなこといちいち言ってこないじゃん?
小野:でも実はうちの社員も思ってたんですかね?もしかしたら。私はなにも知らなかったけど。
編集長とか…。
坂東:思ってた?(そこにいた大山に話を振る)
大山:私は知らなかったんで。でも、経理担当のカッシーはめちゃくちゃ思ってたんじゃないですか?その事実を聞いたのもカッシーからだったので。
坂東:カッシーは少なくとも思ってたけど、言わないし。言わないけど、納得しているわけじゃ多分なくて。そういう不信感が積もるじゃない?その方がイヤ。「このポイント使っていい?」とか聞いても「いいんじゃないすか」とか言ってきそうだし。
小野:あ〜思ってなくてもですね。そして、言い方がだめ。
「みんなで使う?僕が使ってもいい?どっちがいい?」みたいな言い方じゃないと。
坂東:そうだよね。そこらへんは、こちらでコントロールできちゃうから、欲しい答えを求めることができるんだけど、問題解決にはならなくて。
そういうやり取りの中で少しずつ不信感が積もっていく方がイヤだ、と今は思ってるんですよ。
○万円とかに相当するようなポイントをもらってウハウハするより、その不信感が積もる方がイヤ。
だからそれはできるだけ無くしたい。
小野:じゃ、よかったですね結果的に。私がさらっと言った話が、うちの会社のポイントの有効利用みたいな方向になって。
坂東:だから俺、本当に最近使ってなくて良かった〜って。
小野:本当はポイント戻してるんじゃ?あの時のポイントキャンセルしてください!とか。笑
坂東:だからそうじゃなかったら、あの時、小野さんの話している時に、たぶん冷や汗止まらなかったと思う。笑こっちに話が来ませんように〜って。
小野:でもポイントを自分のものとして普通に使えるって、やっぱ社長と普通の人との価値観の違いですよね。経理の人だって使おうと思えばポイント使えるじゃないですか?でも使わない。
坂東:そうだね。でも最近は辻褄が合わなくなって来てて。それこそ綺麗事ばっか言いやがって!ってなる。。2年前ならポイントを自分のものとして使っちゃう社長の気持ちもわかってた。実際、自分も使ってたしね。でも今は、それは違うんじゃないか?って思う。僕の中でも変化がある。だから、やっとオープンに言えて良かったと。
でも、確かに、小野さんのあれがなかったら相談の仕方がわからなかったね〜。
小野:自分が社員だったらどうして欲しいかな?みたいなことを考えて相談して欲しいと思います。
坂東:そうだね。そらそうだ。
Mさんの会社では社長や経理の人が危機感を持ってないんだと思う。実際は社員の中ですごい不信感が渦巻いちゃってるじゃん?不満もストレスも溜まってる。でも社長の側からは気づきにくいのよ。
それが本当怖いなぁと思って。そういう意味で小野さんの話は面白かった。
小野:じゃ、これからもみんなで、会社の空気を気づかせていきますね!
坂東:お願いします。本当に、ちょっとわからないです。
教えてください。よろしくお願いします!
小野:はい。わかりました。笑
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