2017年7月から進化型組織の実践をはじめた株式会社ブレスカンパニー。
そんな組織でインターンとしてジョインする大学生のトラくん。
「社会」「キャリア」「組織」についてZ世代と言われる若者の生の声をお届けします。
トラでーす。
本日は【トラの自由研究002】ですが、トラの自由研究を楽しみにしてくださる方から、メッセージがきてやる気がぐんぐん上がってます!
さて、今回はテレビなどのメディアでも有名な青山学院大学陸上部の組織から学んだ事を書いていこうと思います。
青山学院大学陸上部の組織段階(4つのステージ)
手放す経営ラボの坂東所長が、以前青学陸上部の原監督の組織づくりについて記事(4連覇の青学、9連覇の帝京に学ぶ組織づくりイノベーション)を書いていましたが、僕自身の経験と重なるところがあったので、自分でも調べてみることにしました。
箱根駅伝4連覇を成し遂げた青山学院大学陸上部は、自主性を重んじ選手たちに練習メニューなどを任せていることで有名です。
いわゆる、トップダウンの組織ではない、次世代型組織だと言えるでしょう。
そんな青山学院大学陸上部ですが、原監督の就任と同時に、いきなり次世代型の組織に変わったのではないようです。
参考記事:「青学陸上部はなぜ強くなったのか、ビジネスマン出身監督の指導論」
こちらの記事では、現在の組織にたどり着くまでに4つのステージを経て組織改革を行ったとしています。
第1ステージ→監督からの一方通行の指示。
第2ステージ→リーダー制度をつくり、選手自身のリーダーシップを養う。
第3ステージ→私からは答えを出さずに自発性を待つ。ティーチングからコーチングへと指導方法の変化。
第4ステージ→監督は選手やコーチらの後ろに構えているだけ。オブラートで包むような形での指導。
このように、組織の土台や風土をまず作るために第1ステージでは、トップダウンの指導を行なっています。
原監督が就任した当時の青山学院大学の陸上部は、練習メニューなどを任せられるだけの能力や人間性を持った選手ばかりでは無かったようです。
偏差値40と偏差値60の野球部でトラが感じた「差」
原監督が行なった組織段階のステージ分けと、僕の野球部での体験が重なりました。
以前紹介したように僕は、高校時代を監督の絶対王政、いわゆるトップダウンの野球部で過ごしていました。
ところが・・・進学した大学で入部した野球部では、指導を現役の大学生である学生コーチが行ない、練習メニューを選手だけで決めていたのです!!!
それまで、”練習メニューを決めるのも指導をするのも大人の監督がするもの”だと思っていました。
同学年でもある学生コーチの指導のもと、選手たちが練習している。という環境に衝撃を受けた事を覚えています。
原監督が行なってきた、次世代型の組織を作り上げるまでの4段階のステージのプロセスを見て、「組織内で活動する人の民度や能力が高い方が次世代型の組織は成立しやすいのではないか?」と感じました。
高校生と大学生、年齢に差はありますが僕が所属していた野球部における偏差値の話をすると
僕の通っていた高校の野球部は、偏差値40ほどの部員が集まった組織でした。
学力の低さに関係なく、自分たちだけで練習が成り立つような人間は揃っていなかったと思います。
おそらく生徒の自主性を重んじると、毎日ケンカが起こっていたでしょう。笑
いわゆる、第1ステージの段階だったと思います。
一方、進学した大学は偏差値60ほどの大学です。
勉強もそうですが自分をコントロールできるだけの人間性が備わっている人がほとんどです。
第3ステージくらいの野球部だと思います。
学力の高い学校に入るためにはセルフコントロールをして勉学に励むことができる人が集まっているため、部員の人間性が備わっていたのだと思います。
次世代型組織が成り立つためのには、活動する人の能力が高い方がいい?
大学の部活動は、企業と違って毎年メンバーが入れ替わるため組織文化を根付かせることは難しいのでは?と思います。
4年経つと、4年前にいた選手は全員卒業します。
逆に、能力や民度の高い部員を毎年集められるというメリットはあるでしょう。
年々、組織をアップデートさせていき、文化を作り上げながら優秀な人材を集めていくことで青山学院大学陸上部は自主性を重んじた組織になったのだと思います。
そして遂には、箱根駅伝で4連覇という偉業を成し遂げています。
これは、僕の見解ですが
「次世代型の組織を作るためには、能力や民度の高い人材が集まっているという事」
「組織の土台を作り上げるには段階的に行なっていく方が良い」
以上のことが言えると思います。
次世代型組織はどんな組織でも成り立つようなものではないようです。