経費の件で大炎上しつつも日々の仕事は進んでいます。
ある日、福岡県で進化型組織づくりをされている会社の会長さんとお話しする機会がありました。
そこで、とても大きな気づきがあったので、その制度の一つをまるパクリさせていただきました。
とてもシンプルだけど、とてもシックリきたんです。
それは「社長が社員に奢る」を行わないこと。
社員とランチ、お茶、飲み会に行くようなシチュエーションで
社長が社員に奢るという構図は一般的によくあることだと思います。
それを一切しないことにしているそう。
私:「会長!!その真意は?」
会長:「社員に奢る、上司に奢られるの関係性が繰り返されるうち、絶対に従属意識が醸成される。
そうなってしまうと、いざという時に、「断る」という選択をしずらい。それを回避するため」
だそうです。
私:「めっちゃしっくりーーーーー!!」
自分の経験を振り返っても確実に思い当たる節があります。
何度も奢ってもらううちに、何か本意じゃないことを頼まれた時に
「いつもお世話になってるし・・・」という意識が働いて「対等」な判断ができない。
進化型組織をつくり上げるために、そうしたちょっとしたことにも気を遣っているんだ!と、驚きました。
ちなみに、手放すラボでは今まで社員でランチミーティングなどした場合、
そこに社長が含まれていたら社長が社員に奢っていました。
それに対し、研究員である我々は「ありがとうございます!ご馳走様です!」と伝えていたのですが・・・
そのランチ代は毎度経費に計上されていたわけだから
厳密に言えばみんなで稼いだ会社の資産から支払われていたわけなんですよね。
ただ、支払いを所長がしていることにより、
「奢ってもらった感」を感じるし、所長も「くるしゅうない」と思っていたそうだから、
完全に従属関係を醸成することに繋がっていました。
今回、この会長の話を聞いて、
手放すラボではランチミーティングをして食事代を経費として計上する場合
「社員に奢る」が生まれないように経理担当者が支払うことに決定しました。
「くるしゅうない」って思いたい男のロマンはぶった切ることになりました。
進化型組織までの道のりは長い・・・
次回は、給与会議の決着編を公開します。
いやはや疲れました。