2017年7月から進化型組織の実践をはじめた株式会社ブレスカンパニー。
ラボの裏側では、進化型組織を実践する過程で何を思い、何が起こったのか?社員目線で赤裸々に報告します。
ブレスカンパニーは2017年7月からトップの権限を手放す進化型組織の一つである
「ホラクラシー型経営」を取り入れました。
それに伴い、決まりごとは(ほぼ)リセットされました。
理念、ビジョン/退勤の時間/勤務時間・勤務日数/朝のミーティング/掃除/日報/給与、
評価/売上目標/役職・職種/理念の読み合わせ/採用活動 etc.
今回からしばらく、ブレスカンパニーが手放したものを一つずつ検証していきたいと思います。
1個目!「理念」
これには社員一同びっくりしました。
だって、ブレスカンパニーという会社は理念をめちゃくちゃ大切にしている会社だったんです。
毎朝、大声で唱和していたくらい大切にしていたんです。
さらには、毎朝のミーティングの時に「理念の共有」を1時間くらいかけて実践していました。
手法は、ブレスカンパニーの理念の中から気になるトピックをその日の担当者が選んで、
その理念についてどう思っているのか、とかその理念と絡めた出来事なんかを話して、
それについてメンバーがあーだこーだ意見を言い合うというもの。
その時間って私としてはとても豊かで学びの多い時間だったんですよね・・・
そして理念自体、私はとても共感できるものでした。
特に行動指針は自分の仕事ぶりを振り返る時に良い指針になっていたと思います。
これは理念の一部です。勝手に公開しちゃいます。
この中でも私のお気に入りは【姿勢】の部分でした。
■何のために?本質思考を鍛える
■猛烈なインプット、大量のアウトプット
など。
前職の保険会社時代、私は仕事人間というか、
基本的に仕事を優先しがちの人間で一生懸命仕事をしていたと思います。
ですが、その当時これら【姿勢】に記載されているようなことを
意識して仕事していたかどうかは微妙です。
無意識に実践していたような部分はありますが、
ブレスカンパニーに入社し理念として明示され、
さらには毎朝読み合わせをしているうちにだんだん自分の中に浸透していったように思います。
・・・・ですが!!!!
これらは進化型組織となり、手放されてしまいました。
坂東の見解として、進化型組織ので一つである
ホラクラシーとは「リーダーである自分の方が正しい。自分の方が優秀。」という“思い込み”との決別。
らしいので、理念は坂東にとって「自分の正しさの押し売り」だったのでしょうか?
【私の見解】
理念のうちいくつかは腹落ちできていないものがあったのですが、
ブレスカンパニーの社員である以上、理念を遵守し、
実践しなければならないという圧力は感じていました。
その状態は居心地の悪いものだったかも知れません。
しかし、理念のほとんどが共感できるものであったし、
未熟な自分を飛躍させるためには必要なものだったとも思います。
理念がリセットされたわけですが、
私の中で大事にしたい考えは今も心の中で反芻されています。
進化型組織になって会社の考えや文化に共感するかどうか決めるのは
「自分」という意識に変わりました。
以前は、会社に所属する限り、理念は遵守すべきもの。
という意識が働いていた。今思えば、思考停止状態だったのかも知れません。