2017年7月から進化型組織の実践をはじめた株式会社ブレスカンパニー。
ラボの裏側では、進化型組織を実践する過程で何を思い、何が起こったのか?社員目線で赤裸々に報告します。
サステナブルとかサステナビリティってよく聞くようになりましたよね?
日本語に訳すと「持続可能な」ですね。
皆さんはどう言った場面でこの言葉をお聞きになるでしょうか?
私は「SDGs」関連の話題においてよく聞くようになったなぁと思っています。
しかし、画像まで上げておきながら今回はSDGsのお話ではありません。
「持続可能」をテーマにとある自然農法や放牧をされている生産者の元へ見学に行った時の感想をシェアさせてください!
サステナブル農法
「自然農法」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
今回、長崎県にある「菌ちゃんふぁーむ」の吉田さんの農園にお邪魔してきました。
菌ちゃんふぁーむと言うだけあって、「菌」が重要な役割を果たします。
菌ちゃんふぁーむで育てられている野菜は化学肥料を使いません。いわゆる自然農法を行っています。
「農薬を使わない野菜は虫に喰われて大変」「虫が食ってる野菜は美味しい証拠」こんな話は素人の私でも聞いたことがあります。
虫に喰われた野菜は売り物にならないから農薬を使って排除する。いや、農薬をまかない限り野菜は虫に食われる運命だ。
これが当たり前だと思っていました。
しかし、吉田さんの理論はまるで逆なんです。
「農薬を使わなくても虫に食われない」「美味しくて元気な野菜ほど虫が寄り付きにくい」とおっしゃいます。
そんな美味しくて元気な野菜を育てるには土台である「土」が重要。
微生物がいっぱいいる土から育った野菜には驚異的な生命力があるそうです。
菌は排除すべき敵ではなく、命の源なんだという考え方です。
一般的な農業をやったことがある方にとってこのような話は絵空事に聞こえるのでしょうか?
私は素人だからかスッと心に響きました。
自然農法は優しいです。
一度耕作した畑はまた微生物がいっぱいに戻ってくるまでしっかりと休ませます。
そしてそのパワーが漲ってきたタイミングで、また作物という命を育む。
作物そのもののパワーを引き出す、そして育む土壌があり、農薬や肥料など使わなくても元気いっぱい美味しい野菜が育つ。
美しい葉脈・・・
一方、効率を考え土壌を休ませることなく次から次に作物を育て、野菜本来のパワーを信じることなく、化学肥料で成長させる。
化学肥料も毎年同じものを使うと害虫が死ななくなるので毎年変えているのだそうで。
本来は殺す必要のない菌や害虫を・・・
私は、人が育つ環境、組織の成長についても同じことが言えるな〜とぼんやりと考えながらお話を聞いていました。
何よりも大事なのは環境(土壌)でその人が持つ本来のパワーを発揮できるように整える。
そしてそのパワーを育むにはじっくりと時間をかけて育むことが必要。
土壌を整えることは大変なのですが整ってしまえばあとは人間のパワーが存分に発揮される。
まさに、自然農法はサステナブル。
人と組織も持続可能性を高めるためにいったい何ができるでしょうか?
ちなみに、私は新卒でとある金融機関に入社し死に物狂いで働いていました。
女性総合職はまだマイナーな存在。そんな中、出産もし、子育てしながら働きさらにマイナーな存在になりました。
出世競争の激しい会社の中で、マイノリティーな存在。
それでも、その会社のレールから大きく外れないように、と歯を食いしばって結果を出しました。
家族にもかなり負担を強いていたと思います。
今、振り返ると全くサステナブルではありません。
自分で自分にアドレナリンを打つようにマインドコントロールし、歯を食いしばりました。
社員が数万人いる大企業、一人や二人脱落しても痛くも痒くもなかったのでしょう。
サステナブルでなくても存続していけました。
しかし、今世の中の潮流が明らかに変わり始めています。
個人も組織もこれまでの働き方は継続することが難しくなっています。いろんなところから悲鳴にも似た叫び声が聞こえてきます。
これからの組織や個人のあり方を考える上でも自然農法の考え方はとても参考になると思いました。
まさにフラクタル構造。自然に思いを馳せることは、すなわち組織にも応用できるところがたくさんある。
DXOは持続可能な組織を目指しています。
※DXOテキストより引用