2024年12月9日(月)、京橋エドグランで【手放すTALK LIVE#45】が開催されました!
今回のテーマは「ソース原理(Source Principle)」事業承継やこれからの組織のあり方について話し合い、濃密で学びの多い時間を過ごせました。
トークライブに参加した研究員の大本菜美(なーみん)が、レポートをお届けします!
トークライブのアーカイブ動画を¥3,000(税込)で販売中です!
ぜひご覧ください!
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世界が注目する「ソース原理」って?
イベントは、「事業承継をラボるシリーズ」の第2弾。今回取り上げられた「ソース原理」は、ピーター・カーニックが提唱したもので、「アイデアがどうやって形になっていくのか?」というプロセスに焦点を当てた考え方のようです。
ポイントは、「次の一歩を見つける力」を持った人(ソース)の存在。ソース役は全体像が全て見えているわけではありませんが、最初の一歩を起こしてイニシアチブを作り出します。このソースという考え方への理解を深めることで、組織や人の可能性を最大限に引き出し、次世代への継承を可能にするカギになると考えられています。
今回は、「ソース原理[入門+探求ガイド]」(ステファン・メルケルバッハ著)
を翻訳出版したばかりの嘉村賢州さんをスピーカーにお迎えして、トークライブを行いました。
イベントの流れ
1.嘉村賢州さんのプレゼンテーション(30分)
嘉村さんは「ティール組織」と「ソース原理」の違いと、両方を同時に探求することのパワフルさについて語ってくださりました。ティール組織が「魂のこもった組織を作ること」に注目する一方、ソース原理は「アイデアを形にするプロセス」を追求することが出発点となっており、この2つを組み合わせるとものすごいシナジーが生まれるという話や、ソースとはどういうものなのか?を、よくある誤解から紐解いていきました。
2.フリートークセッション(30分)
嘉村賢州さん、武井浩三さん、坂東孝浩さんの3人が、ソース原理をテーマにディスカッションを行いました。印象的だったのは「ソース役が継承された一つの指標は、ソース役がやり切ったと感じてイメージが降ってこなくなる」という言葉。とても感覚的な指標ではありつつも、どこか納得感のある言葉だったと感じます。
3.質疑応答(30分)
最後は、参加者からの質問タイム。「現状の会社の制度の中では、どのようにソース原理を活かして事業を起こしていけるのか?」「嘉村さんの大学時代の活動は、とてもティール的だったように感じるが、当時は何を意識していたのか?」といった具体的な疑問に、嘉村さんが真剣に答えてくれました。現場での実践をイメージしやすい話ばかりでしたが、「やり方」だけで上手くいく話ではないと感じたからこそ探求しがいのあるテーマだと感じました。
印象に残った言葉たち
イベント中、印象に残った言葉をいくつかピックアップ:
- 「ソース役は次の一歩だけが見えているが、全体像が見えているわけではないため、逆算することは不可能である。」
- 「離職率が低いことは、素晴らしい経営という今の常識は、本当に常識なのか?」
- 「ティール組織では、パーパスの明文化を推奨しないが、これは言語化によるメリットとデメリットを理解しておくことが重要である。」
参加者の声
イベント終了後、参加者のみなさんからこんな感想が寄せられました:
- 「やっぱりソース原理は組織論ではないというところがポイントな気がしています。賢州さんの話を聴く時間は至福の時間でした!」
- 「ソース原理に関するイベントに数回参加していたけど、今回のトークライブでかなり理解度が深まりました!」
- 「今回ソース原理という考えに初めて触れましたが、初めてでもわかりやすくイメージしやすかったです!改めてソース原理の本を読みたくなりました。」
最後に
今回のトークライブは、ソース原理の世界を探求しながらも、それをどう実践に落とし込むかについても深く考えさせられる場でした。次回以降の手放すTALK LIVEはどんな探求テーマになるのか楽しみです!
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この記事を書いた人
大本 菜美(おおもと なみ)
中小企業と大手企業で3年間営業として働いた後、対人支援を軸にフリーランスとしての活動へキャリアを進める。会社員・フリーランス・主婦・経営者など多様な立場の個人へ言語化セッションを提供する中で、その人の可能性が開花するどうかはその人を取り巻く組織の在り方に大きく左右されると感じ、手放す経営ラボラトリーの進化型組織を探求する活動に興味を持つようになる。
現在は「一人ひとりの個性を活かす」ための、組織づくりの探求・コミュニティ形成・個人の自己表現や自己探求の支援など複業的に取り組み中。好きなことは旦那さんのご飯を食べることとテニス。