2017年7月から進化型組織の実践をはじめた株式会社ブレスカンパニー。
代表の坂東孝浩が、試行錯誤の様子を日記として綴ります。
進化型組織への移行実践中、ボーナスミーティングで考えさせられたこと
弊社は6月末が決算。そしてボーナスの時期です。
半年前、私がボーナスを決定する権利を“手放し”、スタッフに決めてもらったところ、
「逆にモチベーションが下がった」と言われてしまいました・・・。(※1)
同じ失敗を繰り返すわけにはいきません。
うーん、悩ましい。
前回は下記のようなプロセスでした。
■一人ひとりに、他のスタッフの分まで、基準とボーナスを考えてもらい、各自提出してもらう
↓
■私が意見をとりまとめて調整し、決定する
ふりかえると
「同僚をお金で評価しなくてはならない」
「話し合いもなく、結局坂東が決めている」
「ボーナスを出すという前提が確定している」
といったところが反省点だったなあと。
「いろいろと気持ち的にややこしいし、そこまでして欲しくないかも・・・」
という声が出ていました。
ですので、今回はまずミーティングの冒頭で
“そもそもボーナスが欲しいかどうか?”
と問いかけてみました。
すると「この半期はめっちゃ忙しかったし、欲しい!」という声が。
次に“どのように(原資額の配分の仕方を)決めるか?”ということを話し合いました。
私は所用で途中でミーティングを抜けたのですが、
その後はスタッフ達だけで話し合いを進めてもらいました。
その結果、皆が納得できる配分方法を決めてくれたのですが・・・
内容を見て驚きました。
内訳の中に、最近独立した元スタッフへの「ご祝儀」が含まれていたのです。(しかも結構な額!)
自分たちの取り分を減らしてでも、
起業したての元同僚をサポートしてあげたいという“愛情”を感じ、
グッときてしまいました。
もし私が1人で決めていたら、そういう判断はしていなかったでしょう。
なんのためのボーナスなのか?
どう活用するのがよいか?
ボーナスのミーティングは、そうしたことを考えるいい機会ですし、
またどういう結論になるにせよ「納得感」というのがポイントなのだと感じています。
《まとめ》
進化型組織においては「自分の方がより正しい答えを出せる」という思い込みを手放した方がいい。
※1【010 社長の給料まる見え日記】賞与を“まる見え”してみた
「管理を手放す」「情報の透明化」「給料を話し合って決める」etc.
株式会社ブレスカンパニーでは、進化型組織の実践を“身体を張って“行っています。
さまざまな施策は“実証実験“として行なっており、上手くいったり、失敗したりすることが、手放す経営ラボラトリーとしての知見として蓄積されています。
この「社長の給料丸見え日記」はエンターテインメントとして楽しんでいただきつつ、不用意にマネをしないようご注意ください。
(自社で実践をしたい方はお気軽にご相談ください)