『会社に、行きたくない…。自分が創った会社なのに〜!』
わたし、坂東の3年前の心の叫びです。
会社の売上は増えているのに、何が原因か分からない閉塞感。
社員には活気がなく感じられて、空気が重い。
だから、なぜかイライラして社員にキツくあたってしまう。
そんな自分のことも、社員のことも嫌になってしまい、出社したくないなあと思う始末。
当時は、そんな悩みを抱えていました。
この状況をなんとかしたい!もっと会社を伸ばしたい!
そう奮起して、社員教育を強化したり、経営理念を毎朝唱和したり、社員と飲みに行ったり。
いろいろな手をうったものの、一向に社員との関係は改善せず…。
精神的に、もう限界だなあと思った時に、武井さん(ダイヤモンドメディア株式会社元社長)から聞いていた「管理しない経営」のことが頭をよぎりました。
「こんなにうまくいかないということは、もしかしたら自分が何か間違っているのかもしれない。でも、正直言って、何が正しくて、何が間違っているのかが自分ではわからない。この際、会社を創りなおすつもりで、思い切って、“リセット”してみよう…!」
そう思い立って、もしかすると、そう思わずにはいられないほど追い詰められていたのかもしれません。新年度が始まるタイミングで、思い切って、全てを“手放し”ました。。
勤怠自由。出社自由。やりたくない仕事はしなくていい。給料は話し合って決める。
掃除の分担のような小さなことから、今まで築いてきた社内のルールや制度、さらには私が握っていたあらゆる権限も手放して、「必要なことは話し合って決めよう」というスタイルにしました。
社運を賭けた組織改革の決断!
これで劇的に会社の状況が改善!
と思いきや・・・
ぜんぜんうまくいかなかったんです。
話し合いで決めようとミーティングをセットし「なんでも思ったことを言っていいよ」と言っても、ぜんぜん意見は出てきません。ミーティングの時間は長引くばかり。(今思えば、私の圧力よほど強かったんでしょうね)
それどころか、自由を提供したはずの社員が、、ひとり、またひとりと退職していく。特にすごく愛情をかけて育てていた新卒入社の社員が辞めていくのは、私の全てを否定されたようで、めちゃくちゃショックでした。(今思えば、辞めるきっかけを探してたんでしょうね)
自分で自分の給料を決められる会議は、みんなハッピーで盛り上がる。と思っていたのに、真逆で、めちゃくちゃ空気が重い。(今思えば、給料のようなデリケートなテーマについて、どう決めたらいいのかなんて、わからないですよね)
よし、情報の透明化だ!と、経費をオープンにしたら「こんなことに使ってたんですか!!」と社員からブーイングの嵐。昔の民主党ばりに「仕分け作業」をされて、心が引き裂かれそうでした。(今思えば、社員のいうことはもっともだし、透明にするやり方がまずかったんでしょうね。)
『手放す経営ラボラトリー』をつくったのは、そう、実は、私のためなんです。
私が、どうしたらいいかわからなくて、新しい組織の創りかたのヒントが欲しくて。それでラボをつくって、リサーチという名の下に、たくさんの企業に教えを請いに行ってたんです。
「バリフラット」のISAOさん。「純ホラクラシー」のLAPRASさん。「管理なし、評価なし、教育なし」のソニックガーデン さん。「社員全員が代表取締役」のゆめみさん。etc.
この2年間で数十社の進化型組織や経営者から、学ばせていただきました。
(国内の進化型組織のリサーチ数では日本一だと思います。それだけ悩みが深かったんでしょうね笑)その結果、私が分かったのは、「組織づくりに正解もゴールもない」ということ。どんなに世間で凄い!と言われている経営者でも、みんなそれぞれに悩みや問題意識が常にあって、それを乗り越えようとする“終わりのない旅路”にいるんじゃないかと。
恥ずかしながら、私はつい最近まで、自分の不器用だったり偏っていたり、未熟なところを認めることができませんでした。そういう自分から、目を逸らせ続けてきました。
でも、悩んでいるのは私だけじゃない。同じように悩みながらも、前を向いて試行錯誤している経営者の存在を知りました。そして私も傷だらけになりながら「手放す経営」を実践してきたことで、自分の弱さや、未熟さと向き合うことが、やっと、できてきたような気がします。
最近のオンラインミーティングの一コマがこちら↓(ZOOM映像録画より)
自分は出来る人間だ。自分は正しい。そうした価値観を手放せるようになると、不思議なことに「手放す経営ラボ」に、私よりもずっと優秀な人や、すごい能力をもった人がどんどんジョインしてくれるようになりました。
これまで積み重ねてきた進化型組織の事例と、自社での実証実験。そしてラボメンバーとの研究とが合わさって生まれてきたのが、「組織デザインプログラムDXO(ディクソー)」です。
このDXOは私のように悩んでいる方が、大炎上することなく、組織を進化させていくことができる内容になっています!
さあ、プログラムとテキストはできた!
あと必要なのは・・・仲間だ!
組織の進化にはゴールもないし、正解もひとつではありません。
だから、お互いの実践をシェアし合いながら、学び合いながら、よりよい組織を模索していく。
できるビジネスパーソンを演じなくていい。カッコつけずに、失敗した痛みだって分かち合える、ありのままをさらけ出していい。そんなコミュニティーが必要だと考えました。
それが、オンラインコミュニティー「手放す経営ラボ」を立ち上げた理由です。
このコミュニティーでは、私たちが魂を込めて創ったDXOテキストを、なんと!無料で公開します。
⇒こちらからDXOのテキストダウンロードはこちら
※テキストのダウンロードには「手放す経営ラボ」コミュニティへの参加が必要です。
DXOも、このテキストも、いまこの瞬間にはベストのものですが、これからさらにアップデートを重ねていきます。私たちもまだまだ未完成です。
ですから、このテキストをどんどん活用してもらい、ぜひフィードバックを頂きたいのです。
たとえばWikipediaは、世界中の誰もが、自由に編集に参加して出来ている百科事典ですよね。
イメージしているのはそういった世界観です。
共感していただける方達と一緒に、一緒に進化の旅路を歩んで頂けたら、心強いことこの上なしです。
コミュニティー自体も、みなさんと共に、豊かに育てていきたいと考えています。
ぜひ、ご協力をよろしくお願いします。
コミュニティにご興味を持っていただけたら、こちらよりご参加ください。
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