ラボの裏側では、手放す経営【デジタルトランスフォーメーション時代の組織デザインDXO】を自らの組織で実証実験しながら進化してきた過程を赤裸々に研究報告します。達成型組織だった組織がしだいに進化型組織へと変貌する過程で実践したことや、それらを運用する際に起こった失敗例や解決策など。これから、組織をアップデートしていきたい!とお考えの方のご参考になれば幸いです。
前回、手放すラボのコミュニケーションツールの進化の過程をお伝えしました。
現在、仕事を進める上でのコミュニケーションツールはslackに落ち着いている私たち。
ただし、導入当時はとりあえずslackに変更してみた。というレベルであり、スラックで仕事上のやり取りができるから、それぞれのメンバー間でコミュニケーションが円滑か?というと、そうではありませんでした。
前回の
メンバー「坂東さんがどこで何をしているのか分かりません」
坂東「いや、スラック見たらわかるよね?」
メンバー「・・・」
のあれです。
そもそも、リモートワークでも仕事時間が決められている会社であればまだしも、自分自身で働く時間も自由に決めることができる手放すラボ。
もし、オフィスに出勤していたら「今働く意思がある」ということは見てとれますが、リモートワークの場合、それが分からない。
だから、スラックでメンバーに仕事を依頼して期限も設けているけど、スラックの返事がこない。
これっていつ返事がもらえるのかな?・・・・モヤモヤモヤモヤ
それは「今日、誰が何時から何時まで仕事しているの??」
そんな初歩的なことから共有できていなかったからなのです。
ちょっとしたことにいちいち躓いてきた私たちですが、一つ一つを丁寧に解消してきて今があります。
今回のケース「誰がいつ働いているの?」問題の解消のために私たちは、「おはよー」というチャンネルを作りました。
毎朝、「おはよー」のチャンネルで、いつどこで働くのかを報告しています。
こんな簡単なことで、一気にそのストレスから解放されました。
実際のやり取りはこんな感じです。
これで、それぞれのカレンダーまで本人の予定を確認しにいかなくてもメンバー間の行動予定がわかるので、●時ならすぐに対応してもらえるな!などが分かり「あのスラックの返信まだかな〜・・・」なんてモヤモヤしなくて済むのです。事情が分かっていれば納得できますよね。
こんな感じで、いつどこで仕事するかを9時までに報告するようにしています。
画像のケースだと、午後からメンバー2人は予定があって連絡がつかないから、午前中のうちにやり取りがあるものはやっておこう。
などの仕事の段取りがつくわけです。
この「おはよー」チャンネルは現在のところめちゃくちゃ機能しています。
おはよーチャンネルの他に、スラック独自の機能として、スラックのメンバーが今オンラインかどうかはこの画面を見れば分かります。
左側にプロジェクトにアサインされているメンバーの名前が表示されてあり、その横に緑のランプ。
光っていれば、オンライン。光っていなければオフラインです。
上記の画像だと複数人いるメンバーのうち一人しかオンラインではありませんね。汗
オンライン上では寂しさを感じますが、オフラインでアポイントがあるやもしれません。
こうして「無駄に待つ」というモヤモヤが解消され、スムーズに仕事が進行し始めた私たちですが・・・
また新たなる問題が。
フルリモートで、さらに同じ地域に住んでいるメンバーばかりではないため、実際に顔を合わせることも少なく、コミュニケーションが希薄になってきたことを私たちは感じて始めていました。
そこで私たちは次なる手を打ちました。
次回はその一手についてご紹介します。