2019年8月6日(火)、学生起業家である株式会社PHIの代表、
岡崇(おかたかし)さんをゲストにお迎えして手放すトークライブを行いました。
岡さんは大学4年生とは思えない存在感!いつもとちがった空気感で盛り上がりましたが、
いくつかトピックを報告しますね。
ゲスト:株式会社PHI 代表取締役 岡崇さん
コミュニティーの独自経済圏をサポートするアプリを開発をする、株式会社PHIを設立(2019年4月)
近畿大学4年生でもある、学生起業家。
18歳の頃、米Rutgers大学に留学中ブロックチェーンに出会い壮大なビジョンに心から惹かれブロックチェーン業界に参入。
その後、技術を学ぶためにUC BerkeleyにてBlockchainTechを修了し、日本での活動を開始。ハッカソンやコミュニティ様々なManagementを経験。
人々が適材適所を知り最大限輝ける組織に憧れを抱く。
そんな中、ティール組織という書籍に出会い、ブロックチェーンの描く「自律・分散・協調」
という世界観と完全にマッチし感銘を受け、DAO×Tealという名目でサービスの開発を始め、
現在に至る。
現在、地方自治体と協力し与論島にて、独自経済圏の社会実験や、
すでにティール組織として機能している企業体と連携をしながら次世代組織についても研究を並行して行
っている。
(※「ティール組織」の解説はこちら)
◯◯にあたって開催の危機!
岡くん、実は当日の朝まで入院していました。
大阪在住なのですが、病院を朝退院して、その足で東京に来てくれたんですね。
ここ数日連絡が取れなくて、どうしたのかなあ?と心配していたんですけど、なんと!
フグにあたって入院していたんです!
フグの毒って…生死に関わりますよね…。(汗)
「よく大丈夫だったね?!」と聞くと「手当てが早かったから良かったみたいです…!」と。
フグの毒というのは、治療法が基本的にはないらしく、
症状が収まるまで安静にしているしかないそうです。
ですから「数日間はめちゃくちゃ苦しくて地獄でした…」と言ってました(涙)
トークライブの開催(どころの話じゃありませんが)が危ぶまれるところでしたが、
当日は元気に話してくれて『これが若さか…!』と思いました(笑)
インターンでのブラックな体験が…
岡くんがティール組織に興味を持ったきっかけですが、
インターンシップをいくつかの会社で経験したそうです。
多くはベンチャー企業だったそうですが、たとえば、あるインターン先でのこと。
その会社ではマーケティングに関する仕事をしていて、かなり実績も出し、
いい仕事ができていたという岡くん。
ところが、マーケティング責任者から妬まれて、仕事の邪魔をされたり、
挙句の果てには手柄を横取りされてしまったと…。
その上司は40代。
「正直言って仕事では負ける気がしない」と思っていた岡くん。
そんな仕事ができるとは思えない上司に邪魔をされ、手柄も横取りされて
「会社ってこんなんでいいの…?」とショックを受けてしまいました。
また別の会社では、めちゃくちゃ忙しく仕事をしている時に、
いきなり何も関係のない年上の社員が資料のプリントアウトを依頼してきたり。
しかもプリンターの故障を岡くんのせいにされて、社長にも怒られたそうです。
そうした“理不尽な経験”をしたせいで、会社や仕事に疑問を感じていた岡くん。
そんな時に、彼は「ティール組織」という本に出会います。
ティール組織を世の中に広める!!
「自分が学んできたブロックチェーンという技術には、
自律・分散・協調という特徴があるんですけど、
その特徴を具現化しているのがティール組織だ!と衝撃を受けました。
こんな組織があるんだったら最高じゃないか!このティール組織を世の中に広めたい!
と思ったんです。」
岡くんが現在開発しているのは、ティール組織を具現化できるアプリです。
特許の関係もあって、具体的に言えない部分も多いのですが、特徴としては、
既存の業務フローなどをデジタル化しながら、仮想の組織をアプリ上に作っていき、
そこで仕事ができるようになるそうです。
ブロックチェーンといえば仮想通貨がすぐ思い浮かびますが、
仮想通貨も“仮想の組織”で運営をされています。
つまり、中央集権ではないし、特定のリーダーがいたり、
ヒエラルキー型の構造になってる訳ではないです。
ブロックチェーンという技術が自律・分散・協調型の運営を可能にしているんですけども、
そういったことを実際の組織でも実現し、広めるというのが、岡くんの想いなのです。
これは面白そうですね!
ティール組織と言うのは概念であり、
それを運用するシステムとか手法が定まったものがある訳じゃないので、
PHIのサービスにはすごく期待大だなぁと思いました。
来年4月にローンチということで、楽しみです!
刺激し合える場づくりがしたい。
今回のトークライブ。
かなり専門的な用語も出てきて簡単ではありませんでしたが(私も質問しまくりでした)
参加者の感想としては
「大学生なのにしっかりした考えを持っていて、堂々としゃべっていてすごい!」
「志を持って新しいサービスの開発に取り組んでいて感動した」など、
岡くんの存在自体にビンビン響いてる大人が多かったです(笑)
岡くん自身も、取組を一般の人に話す機会は少ないそうで
「こんなに進化型組織に興味がある人とたくさん会えて、嬉しいし、刺激を受けました!」
と言ってくれました。
こうした、学び会えたり、創発し合えるような場づくりがこのトークライブでやりたいことです。
トークライブで取り上げて欲しいテーマや、話をしてみたいゲストがいたら、ぜひ教えてください!