2017年7月から進化型組織の実践をはじめた株式会社ブレスカンパニー。
そんな組織でインターンとしてジョインする大学生のトラくん。
「社会」「キャリア」「組織」についてZ世代と言われる若者の生の声をお届けします。
トラでーす。
本日は、【トラの自由研究003】です!
今回は、ダイバーシティという観点から次世代型の組織について考えてみました。
僕は1年に一回、福岡で開催される九州最大級のLGBTsイベント。
九州レインボープライド KYUSYU RAINBOW PRIDEの学生ボランティアの代表を務めています。
ダイバーシティの現状
ここ最近、ダイバーシティという言葉を耳にします。
ダイバーシティとは、LGBTs、女性、高齢者、時短勤務社、外国人、など多様な価値観を持った人を多様に活用するという意味です。
今日、日本でダイバーシティについて方針を定めている企業は56%だったそうです。
参考:「ヘイズアジア給与ガイド2019年」調査
56%という数字は、皆さんにはどう映るでしょうか?
ダイバーシティに積極的に取り組む企業は、増え続けているように見えますが、もっともっと、世界中の企業で多様化した組織を作るべきだと僕は思います。
LGBTsを支えるALLYという存在
今回は、ダイバーシティの中でもLGBTsについて考えたいと思います。
LGBTsという言葉に対してどういったイメージをお持ちでしょうか?
最近、ニュースなどで、LGBTsに関する問題発言などが取り上げられ、身近に感じる言葉になってきていると感じます。
LGBTsを尊重する風習が強くなってきているのは間違い無いでしょう。
LGBTとは、Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性別越境者)の頭文字をとった単語で、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称のひとつです。
電通ダイバーシティ・ラボの2015年の調べ(全国69,989名にスクリーニング調査を実施)では、日本におけるLGBTの割合が人口の7.6%存在すると言われています。
トランスジェンダーには出生時の身体の性別によってMtF(Male To Female)やTrans woman 、FtM(Female To Male)やTrans manという表現も用いられます。tokyo rainbow pride hpより
ちなみにLGBTsのsって何?と思った方も多いかと思います。「s」はLGBTに含まれない、性的マイノリティを意味する記号です。
僕は、周りにLGBTs当事者の友達が数人いるという事もあり、ALLYという立場で当事者の支援などを行なっています。
ALLYというのは、LGBTs当事者ではないですが、当事者に共感し支援する人のことです。
例えば、社内にLGBTsの当事者がいるとします。
いきなり全員の前で「私はLGBTs当事者なのです。」とカミングアウトすることは勇気のいることです。
しかし、ALLYという存在がいることでカミングアウトしやすく促したり、社内に理解を広めることのハードルが下がります。
一方で、LGBTs当事者の方同士で意見交換を行っていると、意見や価値観が偏ることもあります。
LGBTsの方を尊重しながら、間違っていることや偏った考えを指摘することのできる存在。それがALLYです。
LGBTs当事者の悩みを解決する次世代型組織の可能性
ティール組織には、3つの突破口があると言われます。
・組織の存在目的
・セルフマネジメント
・ホールネス
その中の一つであるホールネス(全体性)に取り組む上で、LGBTsのテーマは欠かせないと思います。
LGBTsに限らず、働く人がありのままで居られる組織は次世代型組織において必要不可欠です。
ストレスなくありのままで働ける組織は、働く人の生産性や幸福度も高いでしょう。
LGBTsだからといって働く場所や機会が減り。
夢を叶えるチャンスが減るという事があってはならないと思います。
人は、見た目も価値観も考え方も違います。
近年、いい印象を与えるために女性を管理職にしたり、ダイバーシティの基準を満たすことが目的でLGBTs、外国人、障害者の方を雇用している企業が多々あるように感じます。
ダイバーシティという言葉が一人歩きしていると僕は感じています。
そもそも、人は皆違います。ありのまま自分を表現すること、それは生きる上で誰もが持っている権利です。
あなたが異性を愛するのと同じように、
同性を愛する人がいます。
性別問わず人を愛する人がいます。
好きな人がわからない人もいます。
誰もが、ありのままで自分を表現できるような社会。
次世代型の組織には、その社会を実現する可能性があると僕は信じています。