2017年7月から進化型組織の実践をはじめた株式会社ブレスカンパニー。
代表の坂東孝浩が、試行錯誤の様子を日記として綴ります。
進化型組織の実践日記
経費の取り扱いについての話し合いがようやく終わり、次は給与査定について話し合いを実践してみました。
進化型組織の実践をスタートし、“給与を話し合いで決める”スタイルに変えて
2年目となる今期は「算定基準」を見直してみました。
いままでは「同世代の平均給与」を査定基準としていました。
(たとえば30歳の全国平均は416万円)
しかし、前職でもっと稼いでいたり、経験値が高いメンバーからすると、
「平均値と比較するなんて、なめんなよ」
と内心思っていたらしく……汗
なので今回は
「メンバーの誰かと同じ実力を持った人材を採用しようと思ったら、給与はいくら支払うことになりそうか?」
という査定基準に変更してみました。
現時点で利益貢献しているかどうかは、給与額を査定する際には考慮しません。
たとえば新規事業の担当になった場合は、最初の半年〜1年は利益が出ないという場合がありますよね。
では、その人の給与がうんと安くていいかというと、違うと思います。
新規事業を担当するような人は、社内でも実力の高い(=高い給与をもらいうる人)がアサインされることが多いからです。
つまり、その人がどれくらいの“実力”があるのか?
そして、どれくらい会社に自分のリソース(時間など)を割けるのか?
という観点で、一人ひとりの給与額を査定していきました。
メンバーについては、現状維持でいいという人もいれば、
上げることになった人もいました。
そして私については……
額面は多少上がったのですが、それ以上に経費がかなり使えなくなったので、実質はマイナス。
このままだと生活に支障をきたします……(汗)
もっと稼げよ!ってことですね!(涙)
今回のミーティングを実践して、メンバーから出た意見は
「経費という本丸がオープンになった時点で、給与の優先順位は下がった」
「やっぱり、オープンに話し合うのは気を使うしホンネが言いづらい」etc.
いやあ、なかなか難しいです。正解がないので。
そして何より、どっと疲れます……!
なぜみんなに時間的、精神的な負担を強いてまで、
給与査定を実践してもらっているかというと……
“一人ひとりの納得度を高めたい!”
“主体性を発揮できるような環境づくりがしたい!”
という想いがあるからです。
お金って、とても大事だけど、タブー視されやすいし、話しづらいテーマです。
この部分の透明性を高めることで、
また、自分自身が給与額の決定に関われることで、
私たちの想像を超える効果があるのではないか?
と妄想しているのです。
《まとめ》
正解がわからない時代。
固定観念を手放し、最適解を探す試行錯誤を続けていく、しかない。
「管理を手放す」「情報の透明化」「給料を話し合って決める」etc.
株式会社ブレスカンパニーでは、進化型組織の実践を“身体を張って“行っています。
さまざまな施策は“実証実験“として行なっており、上手くいったり、失敗したりすることが、手放す経営ラボラトリーとしての知見として蓄積されています。
この「社長の給料丸見え日記」はエンターテインメントとして楽しんでいただきつつ、不用意にマネをしないようご注意ください。
(自社で実践をしたい方はお気軽にご相談ください)