今夏、株式会社手放す経営ラボラトリー(本社:福岡市中央区、代表取締役:坂東孝浩)は、会費制の“研究員”コミュニティ主導で「手放すフェス」を開催しました。
本イベントは、ラボ内の各事業チームと、コミュニティとの更なる連携強化を目的に実施され、オンラインで海外の研究員も繋がり、オフライン会場とのハイブリッド開催でした。
会場は終始インタラクティブなやりとりと笑いに溢れ、ラボに関わる人達の熱量をお互いに感じ合える場となり、参加者全員が、これまでの歴史とこれからの可能性を分かち合える時間となりました。
コミュニティカンパニーとは、コミュニティとカンパニーが一体となり、事業が主客一体で育まれる新しい組織のカタチです。オンライン含めて約100名が参加したこのイベントでは、これまで主導してきた経営メンバーはノータッチで準備が進められ、コミュニティメンバーの意志をもとに企画が進められました。それでも、当日会場は大いに盛り上がり、元コアメンバーも多数集結。「意志決定したい人ができる」「内と外の境目が曖昧」といった自律分散的コミュニティの可能性をおおいに感じられる機会となりました。数年前から自律分散型組織への注目が社会的にも集まる中、管理型で長く運営されてきた組織にいきなり導入しようとしてもうまくいかない、という声がよく聞かれます。ですが、ラボで探求と実証実験を重ねてきた「DXO(ディクソー)」を活用し、丁寧に関係性づくりや組織のカタチを整えていくと、「こんなにも心地良い場が作られる」ということを、会場にいた参加者全員が共有でき、未来への兆しを感じるイベントとなりました。
手放すフェス当日の様子と新しい取り組み
2024年7月31日、都内にあるOpen Innovation Biotope 「Sea」という会場で開催。
どのようにこの場が創られていったのか、またユニークな取組をご紹介します。
1、お互いを知る機会として創られた【ラボメン図鑑】
全員の自己紹介シートを作るための「ラボメン図鑑」というワークショップをフェス前に数回開催。過去、何度もチャレンジしたメンバーの自己紹介。これまでは思うように集まらないことが多かったが、今回は約60人が参加してくれた。
2、ラボメン図鑑を元にした【ワードクラウド】を掲示
コミュニティメンバーの自己紹介から見えてきた“空気感”を、ことばで抽出、ビジュアル化。当日「ワードクラウド」として掲示しました。「それぞれの興味関心が見える化して、いいね」と好評でした。
3、2週間前から怒涛の追い込み準備
みんなで決めて、みんなで動く!それが私たちラボの魅力なのですが…。
準備も有志で進める中、2週間前に本番までのタスクの多さに気づき!!からの追い込み!!が、素晴らしく自律分散的でした。手が空いているメンバーがガントチャートを作成し、出来るところからお互いの強みを活かして、気付いたらめちゃくちゃ作業進みまくっていて。その積み重ねで(結局前日の深夜まで会議してましたが)の、当日でした。それでも、文句をいうメンバーはおらず、むしろ自然な一体感が生まれていました。
4、運営サイドも心は疲弊しない!
こうした大掛かりなイベントは、運営サイドが前日まで動き回り、当日終わると疲れ果てているのが世の常。ですが、今回のフェスでは運営メンバーが口々に「身体的には疲れているはずなのに、全然疲れなかった」「さわやかなさっぱりとした感覚」と口にしていたのが印象的でした。インクルーシブで、誰もが自由に自分のスタイルで参加でき、貢献できる文化が形成できると、こんなにも人はイキイキと輝き出す。それが大いに感じられる機会となりました。
今後は、この手放すフェスでの経験をもとに、フェスの定期開催や、さらに規模を大きくした“カンファレンス”の開催などを目論んでいきます。コミュニティーと事業を豊かに育み、ラボの存在目的である「地球の黒字化」を追求していきます。