【手放すTALK LIVE#22】『金融業界のど真ん中から腐るお金へ ~元鎌倉投信 新井さんが手放してきたモノ~ 』ゲスト:株式会社eumo 代表取締役 新井和宏。 をテーマにトークライブを開催しました。トークライブのダイジェストを③をお届けします。 1~3回のyoutubeの再生リストはこちら♪
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eumoとは?
ためるお金から、循環するお金へ
「幸せになるための手段」とお金を再定義した、新しい電子マネーです。
チップとメッセージ機能があり、人とのつながりや、ありがとうといった共感を可視化し
「気持ちを伝えること」を楽しめます。
また、チャージ後は3ヶ月を中心に失効しますが、失効通貨は利用ユーザーとお店の社会貢献活動へ付与され、
その循環した通貨は公開されます。
eumoはお金に囚われている人を解放するリハビリツール
新井:eumoのことを話したときに、経済合理性で生きてきた方々は最初、「なんじゃこりゃ?」と思うかもしれないですけど、その違和感はリハビリですよ。
坂東:リハビリ?
新井:eumoは、お金から解放されるリハビリツールなんですよ。
これまで効率を上げることにフォーカスしてきたことで、確かにGDPは伸びましたけど、幸福度は上がったわけじゃないわけですよ。
だから幸せな経済メカニズムを、もう一回デザインし直さなきゃいけない時に来ちゃったわけですよ。
つまり、自分が見えてる世界のOSをアップグレードすることで違う世界に変えること。
坂東:違う世界があるっていうことがわからないですよね。
新井:この先まだあるんだってことをまずは知ってもらいたいし、そうすると生き方も考え方も変わるし、そういう人たちが少しでも増えてくれたらいいなと思っています。究極のギバーたちが、eumoの中で幸せに活動できる状態を僕らは作っていきます。
そしたらギバーだらけになるじゃない?
坂東:究極のギバーっていうのは?
新井:ギブアンドテイクで考えない人。
ギブし続けたその先に幸せがあるんだってイメージを持ってもらえるように、僕らは仕組みをデザインしているんですよね。
坂東:ギブすることがまわりまわって返ってくるってことか。
新井:そうすることで幸せにOSがアップグレードされるんですね。今はまだeumoはクラウドファンディング的な要素が強いと思っていて、循環するところまでいけてない。やっぱり循環させたいんですよね。たけちゃんからギブがスタートして、たけちゃんに戻ってくるまでデザインできたら何の不安もないんですよ。
坂東:本当に戻ってくるんだってことが実感できれば、と。
新井:これがやっぱり実現したい世界観。そこまではがんばります。
武井:そうすると、お金貯める必要性がそもそもなくなるんだよね。
坂東:貯めるのは不安だからですよね。でも、返って来るとわかっていれば貯める必要はないんですよ。
新井:みんなを信じるられることが大事。
坂東:そうなると本当にOSが変わるでしょうね。
新井:今は順番が逆になっちゃっていて、いかに手に入れて増やすかが、資本主義の常識になっちゃってる。その凝り固まった思考を変えたいんですよね。そうしないと共助の仕組みは取り戻せないと思っていて。共助の仕組みは人を信じることですよ。
世の中全部がeumoになる必要性はなくて、素敵なことをしている人たちを応援する仕組みで、経済が循環するところまでいけたら、少しずつ発想が変わって生き方が変わって行動も変わっていく。
それを信じているんでよね。
本当の「自己決定力」が幸せにつながる
坂東:私たち手放す経営ラボも、「組織OSのアップデート」をキーワードにしてやってるんですけど、「組織OSのアップデート」は「意思決定の仕組みが変わること」だと定義しています。
基本的に会社は、経営層か上司が意思決定するのが当たり前ですけど、意思決定したい人が個人でもチーム単位でもできるようになることで、意思決定の仕組みが変わる。
つまり、組織OSがアップデートすることだと思ってるんですよね。
新井:まさにそうですよね。結局自分で決定することが幸福度に影響を及ぼしますから。
でも実は決める事には、もう1つのポイントがあるんです。eumoの最高顧問で元ベネッセの社長だった福島さんがおっしゃっていることなんですけど…
ベネッセ時代、トップにだったわけですよ。だからなんだって意思決定できると思うじゃないですか。でもできないんだよって。
A案B案C案があった時に自分が思っていることと、 社員がこれからも食べていけるようにすることが違ったりする。本当はこっちをやりたいんだけど、それができないってことがよくある、と。
これは自己決定じゃないんだよね。
決定する権限があるかどうかということと、本人が心の底からやりたいことを表現できることが相まって初めて自己決定力ってあるんですよ。この認識って世の中まだ間違ってると思うけど、どうかな武井さん?
武井:その通りだと思いますよ。答えは自分の中にしかないんですよね。外に答えを見出して、そこに合わせに行くことをしても幸せにはなれないですよ。
坂東:権限そのものが大事なわけじゃないんですね。
武井:権限は形式的なものですから。その人がその人を生きているっていうことが1番重要だから、そこに戻ってきますよね。やっぱり自分を生きている人って、自分の世界を持ってるんですよね。なんか空気感というか。僕は臭いっていう感覚で感じますけど。やっぱり、あなたがあなたである理由にに触れたいんですよね。
損得勘定で繋がって幸せか?生きる目的は稼ぐこと?
坂東:手放す経営ラボってコミュニティはメンバーが1000人超いて、無料なんですけど、何の得もない。経済的メリットは一切ないんですね。だからお金の匂いがする人は来ないんですよね。意味がないから。だからこそ素敵で面白い人が来るんですよ。
新井:eumoも同じ感じですよですよね。
坂東:お金ということをテーマにしているのに、ここが面白いですね。
新井:わからない人には全然わかんないですよ。「なんでeumoに変える必要があるんですか?」ってよく聞かれる。それは思考の限界ですよ。サービスを提供されてお金を払って、ありがとうございますって言われることを、目的にしちゃってんだよね。損得感情だから。
坂東:これは古いOSだってことですよね。
新井:その通り。でもそれに縛られちゃっているのは事実だし、そうしていかないとやってこれなかったっていうのは当然あるんだけど、 これだけ共感とか応援と言われる時代になって社会は変わろうとしているのは事実。
昔は起業する上でも親から借金する親戚から借金するっていうのが当たり前だったのに、今は見ず知らずの人からお金つのれるんですよ。明らかに変わってるわけじゃないですか。だから自分達の思考も変わっていかなきゃいけないですよね。 だって、そのほうがより幸せなんだもん。
坂東:何のために変わるのかっていったら、より幸せになるためにっていうことですね。
新井:生きる目的って幸せになるためでしょ?
坂東:お金のためじゃない。
否定されたり理解されないのはイノベーションを起こしているっていうことだ
新井:お金が目的になっちゃうと人生間違える。いたってシンプルなんですけど「いや、でも…」って必ず言われるんだよね。
坂東:「いや、でも…」って、今まで何100回も言われてきたんじゃないですか?
新井:言われてきた。これがたまんないのよ。自分が見ている世界観は間違ってないなって、そういう感覚にしてくれるんですよね。
だって、みんなが「そうだよね」ってすぐに分かっちゃうんだったらイノベーションを起こしてないってことでしょ。
武井:俺も今までどんだけお金に縛られてたのかをすごい感じてますね。でもお金によって、自分の行動が規制されてしまうのは、生きている意味が削られちゃいますよね。
新井:必ず言われるのは、「それはお金を持っている人だからできるんでしょう?」ってこと。でもそれは、どういう行為にお金を使いたいかだけの話。
坂東:持っているかどうかじゃなくて、使い方の話だと。
新井:「お金の生かし方」なんですよね。生きたお金ではなく、死んだお金になるような使い方をしていたら、自分のところに戻ってこないんですよ。
情けは人の為ならずって要は自分の為なんですよ。寄付する行為で何を学べるかが自分の力。その力をつけていれば何の問題もないはず。確かに全くお金がなくて食べられない人が寄付できるかというと、それはできないでしょう。これから、AIが普及して世界中で議論されているベーシックインカムが配られるようになった時に、どういう選択をするかをトレーニングしてないと、働くことが苦痛でしかないです。お金のために仕事している人たちだらけだったら、ベーシックインカムが当たり前になった社会ではうまくいかないですよ。
坂東:本当ですね。
新井:だからリハビリだって言ってるんですよ。ベーシックインカム導入のためのリハビリ。
坂東:お金を使いながら自分の思考がどんどんアップデートしていく。そんなリハビリツールなんですね。
武井:自分がいかにお金に縛られてたのか本当に気付きますね。恐ろしいです。
坂東:なるほど。私もOSのアップデートしたいと強く思いました。
新井:リハビリツールのeumoを使ってください。
坂東:了解です。本当にありがとうございました。