第4回は、前回に引き続き株式会社ブランドファーマーズインクの代表・安田佳生さんにお話を伺いました。
BFI代表の安田佳生さんに今回もお話をお伺いしたいと思います。安田さん、よろしくお願いします
例えば「サボらせない」「遅刻させない」っていうことが大事で、なんでタイムカード押すかっていうと、9時から時間買ってんのに9時20分に来たら20分間ロスだからですよね。
で、なんで行動を上司が見張ってるかっていうと、手を抜いてもっと早くできるのにやらないとか、雑な仕事をしてると仕事の質が落ちるからですよね。
だから、時間とか行動を管理することによってミスとか無駄をなくして利益増やすっていうのは、社長にとってすごいイメージしやすいじゃないですか。
でも、逆に「管理しないことが利益に繋がるよ」って言われても多分ピンと来ないんだと思うんです。
雇用と管理はやっぱセットじゃないかなっていう気がすごくしてまして。それは、僕、前の会社で雇用の壁を超えるってこと、1人ひとりに自己判断とかを委ねるってことをやったつもりだったんです。
それでも、やっぱり雇った瞬間に雇われてる時間が長くなればなるほど「会社は何かをやってくれる」とか「守ってくれる」とか「責任取ってくれる所だ」ってみんな思ってるんで、今、社会の労働者もそういうふうに思ってんじゃないかと思うんですけど。だから、そことセットかなっていう。
つまり正規雇用をやめる。
「僕の給料はこのぐらい稼ぎたいんで、みんなよろしく頑張ってね」っていうんでは誰も働いてくんないですよね。それは今までの経営で。
僕がやろうとしてんのは、社長も、まあ僕は社長ですけど一応、「自分の給料は自分で稼ぐから、みんな俺の給料なんて稼いでくれなくていいよ。そのかわり君らにも払わないよ」ってことなんですよね。
実際やってみて思うのは、とはいえ、やっぱ優秀な人がどんどん集まって来てくれるといい仕事できるじゃないですか。やっぱ1人でできることは限られてるんで。僕が今やってんのはビジネスのバリュースイッチングっていうのをやってんですけど、今までにない価値を僕が見つけ出すっていう仕事をやってまして、今度その価値を見つけ出したら、それに合わせて商品名考えるとか、新しいサイト作るとかツールを作るとかっていう仕事が必要なんですけど、僕はそれができないんで、できる人と組むんですね。
で、僕が1つ考えてるのは、僕が仕事取ってくる機会が多いんですけど、普通に考えたらできるだけ安い外注を使えば僕の収益が増えるわけですよ。っていう方向に行くと思うんですけど、僕はそういうのはあんま面白くないんでやりたくないんですよ。僕はできるだけ一緒に絡んだ人が少しでも楽しい仕事をして少しでも多く稼げるように工夫するんですね。
で、結果、短期的にみたら自分の収入は減るかもしんないですけど、そうすると「あそこ行ったら楽しい仕事やりながら収入増えるぞ」っていうことで優秀な人がどんどんどんどん集まってくるわけですね。
そうしたら今まで取れなかった仕事も取れて、結果的に自分も潤うと。社員も長い間雇ってきましたけど、違うなと思うのは、仕事振ったときに、社員だったらどんどん振ると、給料決まってるんで、どんどんしんどくなっていくからやりたくないじゃないですか。
でも、仕事と報酬が一致してると、仕事振るってことは収入増えるんで喜んでやっていただけるっていうか、そこが違いますね、やっぱ。
だから、そうなってくると採用にコストなんてかける必要なくて、採用費なんか使ってる会社はダメだと思いますよ。つまり魅力ないってことなんで。
より優秀な人が集まってくる場づくり、それから仕事づくり、それがこれからの経営者の仕事じゃないかと。
僕は0からやってるからできるんですけど、坂東君の場合は、今、普通に管理経営してる人を新しい「会社2.0」に変えるってことなんで、その順番とかタイミングをすごくきちんと教えてあげるっていうことが大事なのかなって思います。
安田さんは正社員とか雇用っていうことがすごくネックになってるって言われてましたけど、私はそういう人もいてもいいと思うし、そういった人たちも含めてもうちょっと総合的な場づくりみたいなことが経営者の役割かなと思っています。
私も実践中なんですけど、会社それぞれにやっぱ答えとかプロセスとかやり方があってくると思うんで、そういったものの知見がどんどん集まってくるといいなっていうふうには思ってるんですけどね。
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