手放すラボ研究員今年を振り返る!
メンバー紹介
これまで規模の大小を問わず多種多様な組織の課題解決に携わるも、時代の変化で、社員教育や人材採用などの各論では根本的な課題解決ができないと感じ、2018年手放す経営ラボラトリーを設立しました。 手放すラボでは、最先端の組織や経営スタイルを研究しています。自社でも“手放す経営“を実践中です。
金融機関でゴリゴリのマネジメント職を経験→手放す経営ラボを運営するブレスカンパニーへ。「副業」をきっかけに独立。現在パラレルワーカーを実践中。3人の子供を育てるお母さんです。
進化型組織への移行支援、起業家のメンタリング等を行っています。ハワイ島での農業、 フィリピンと日本の二重生活等、多様なライフスタイルを経験しています。
仕事が楽しくなるマネジメントを追求していたら、マネジメントのいらない進化型組織の世界にたどり着いた組織設計ナビゲーターです。
「ごきげんな世界」を実現すべく、誰もがごきげんに働ける組織作りを“進化型組織デザインプログラムを使ってサポートしています。
今回は、激動の2020年を振り返り、手放す経営ラボラトリーの研究員の数名が集まり、「今年1年で手放したもの」をテーマに語り合いました。
「手放す」をきっかけに、くだらない話から最後は人間の本質にまで迫る対話となりました!!
手放すラボ所長坂東が手放したこと「髪の毛」
僕が手放したものは「髪の毛」です。9月末に30年ぶりに坊主になりました。
想像以上に勇気が入りました。だけど・・・思った以上に得るものが多かった。
一方、手に入れたものは「仲間」です。これは髪の毛を手放したから、というわけではないんですが・・・今年の1月時点では、手放す経営ラボを運営するメンバーはほとんど福岡にいるメンバーと東京のメンバーが数名だけ。今日、参加してもらっている、けんさんやイッシーには知り合ってない。この世に存在している事も知らなかった。でも今は毎週会って、かなり濃い関係性が築けているんだから不思議です。
今年の4月にオンラインコミュニティをスタートさせました。
※オンラインコミュニティーを始めるきっかけとなったミーティングの場面。
そこからコミュニティーの輪が自分が想像しない勢いで広がっていって、たくさんの出会いがありました。リアルではほとんど会った事がない人たちだけど、驚くほど濃い関係を築けている。
そんな仲間と出会えて、一緒に事業をしたり、イベントをしたり、学び合えたり・・・仲間が全国に、いや海外にも広がっている。
「仲間」と呼べる人が一気に増えた事は僕の中ですごいインパクトだったし嬉しい事でした。
なので髪の毛手放してよかったなと思ってます。関係ないか。笑
手放すラボ編集長大山が手放したこと「リアル」
私は「リアルで会わないといけない、という固定観念」です。
その象徴が「通勤」。去年の今頃はふつ〜に毎朝出勤していたなって。
それがコロナの影響で3月から完全に出勤しなくなって、挙げ句の果てにオフィスも手放されて…出勤しようにもする場所がなくなって今に至ります。
でも、結果的にそれが最高でした。
世の中の流れが「リアル」から「オンライン」にシフトしたことが、私としては劇的ビフォーアフター!
地方在住、子育て真っ只中という環境でいろんな制約が多い私が、こんなにも色々なことにチャレンジできるようになった。今まで全部諦めてきたところが全部手に入るようになった感覚がするのが今年の1年でした。
そのおかげでこうしてみんなと繋がれて。
おまけに付いてきたものは「子供との時間」です。
通勤に1日2時間は消化していたわけで。それがなくなったことで時間的余裕、精神的余裕が生まれました。
余裕があれば子供が求める事に対して、ネガティブな感情を抱かずに済むし、子供に寄り添って、自分も一緒になって楽しんでる。バリキャリの頃は子供の世界を覗く時間がなかったから、それを知ることも諦めていたんですけど、今はその世界をのぞけて、それが自分にも良い影響を与えてくれる。
苦しかった10年前の自分に、「変われたよ!」って伝えたい。
手放すラボ研究員イッシーが手放したもの「会社員」
僕は、会社員を手放しました。
退職のプロセスの中で一緒に手放したのが、内的な思い込み、価値観、信念。
僕の中では人生レベルで大きな手放しでした。
会社員を手放したことで何が入ってきたかというと、「手放す経営ラボ」。たまたま親しい経営者が手放すラボに関わっていて、「オンラインスナックでママをやるから来なよ」と誘ってもらったのがきっかけです。
蓋を開けたら、オンラインの密度がマックスな関係になっています。
去年の今頃はここにいるメンバーのことを誰も知らなかった。そんなメンバーと面白くて最高な時間を過ごせている。
こんな全く想定していない未来になるんだという風に思えた。
ある意味まだ始まってない。まだまだいろんな可能性を秘めている、来年もいいスタートが切れるイメージをしています。
本当に出会えて幸せでした。
手放すラボ研究員けんの手放したこと「自分が勝手に設定した自分像」
今までの自分なら絶対に受け入れなかったことを今年は受け入れてみようと思い、実行した1年でした。
自分の考えている範囲は大した事がないかなって思って。
結果、世界が広がり、想像していなかったものを得ることができました。
手放す経営ラボに参加する中で手放し続けたのは、「何かいい事を言わないといけない」とか「答えを出さないといかない」という考え方。
今まで「こうあらねばならない」と捕らわれていた自分がいました。勝手に自分が設定した自分像がいたんです。それが溶けていきました。
自分自身がどう評価されたいかというのもなくなって、手放すラボのスナックやミーティングに参加するうちに、思いついた事をそのまま言った方が、他のメンバーの考えを触発できて全体として答えが出る。そんな感覚をたくさん得ることができた。
その場に楽しい人がいるからその人に話を振ったり、委ねたりすることでその場がどんどん良くなっていく。その感覚がすごくいいなと思いました。DXOのインストール先の会社に行って関わる時もそんな感覚が必要だと思います。自分が答えを出すのではなく、相手の会社のみなさんに委ねるようになったのが私の大きな変化です。
手放すラボ研究員乾が手放したこと「生活のためにしていた仕事」
2018年に「ティール組織」の本と出会いました。衝撃でした。生きるためのやるべき仕事に捕らわれないで、自分のやりたい事が仕事になる。そんなことを実現している組織がある事を知って、感動したんですよね。その流れで手放す経営ラボに参加するようになりました。
その中で今年に入ってから、生活のためにしていた仕事を手放したんですよ。全てではないけど、100のうち95ぐらいは手放しました。やらないといけない仕事は5ぐらいの感覚。そうすると手放した95の隙間に、やりたい事や面白い事だけが入ってきた。
今やらせてもらっている事が楽しくてしょうがいない。
だから手放すと入ってくるというのをめちゃくちゃ体感した年でした。
手放す時ってめちゃくちゃ勇気がいるじゃないですか。生きる為にしている仕事だと思ってたから手放したら生きていけなくなるんじゃないかと思っていたし。
手放すことと手に入れることは一緒だというけれど、でも少しだし先に手放すことをしないといけない。これを1回経験すると手放すのが怖くなくなってきますね。
自分が想像してもいなかったものが手に入ってくるって、めちゃくちゃ楽しいんですよね。
手放すことは怖い?
大山:手放すのは怖いですね。人は何かを得る時より何かを失う方が2.5倍ぐらい怖いらしいですよ。そんな思いするぐらいだったらやらないって。損失回避。損するなら嫌だって。そこを乗り越えるのは勇気が必要ですね。
坂東:そう考えると、「手放す経営」は恐怖を押し付けている感じだよね。
大山:2.5倍を乗り越えたら手に入れられる境地。
乾:でもその「損」が何なのか?という話ですよね。
何をもって損だとするのか。その考え方を切り替えるだけなような気がしますよね。
坂東:でも慣れ親しんだものを変えるのはパワーがかかるもんね〜。必要だと思ってやってきたものだからこそ、執着もありますよね。手放すのはそれを否定する事にも繋がりやすいから、変えるのは難しいなと。組織をアップデートする時には既存のやり方を一旦手放してもらって新しいやり方を入れてもらわないといけないから、そこに対する恐怖感にもっと寄り添っていかないといけないなと思いました。1回それを経験すると大した事ないと思ってるけど、初めてやる人にとってはすごく大変だということを覚えておかないといけない。
イッシー:手放すにも段階があると思います。最初の葛藤は憧れや欲求にある気がしていて。
例えばプロジェクトの集まりが昼間だけど、どうしても参加したいから会社員だったらズル休みしてその集まりに参加してみる。そうすると、会社に絶対行かないといけないという思い込みが外れたり。
まず最初に惹かれるものがあるんじゃないかなって。
それを何段階か繰り返していくと、先に手放さないと次はないなって。さっきの編集長が言ってためちゃくちゃよかったという体験とか、進化型組織の中でどう過ごせるのか、どんな仲間とどうやっていけるのかという生の声を届ける事で、参加したいけどできない。そんな葛藤が生まれる。だったら手放しましょうよって。
先が見えなくてただ怖いんじゃなくて、この崖から飛び降りたらそんな世界が待ってるって思える。
これからもっと飛び降りたいけどどうしようみたいな人を作っていけたらな〜
乾:そんな人の背中を何も言わずにばーんって押すんでしょ。
けんさん:バンジージャンプみたい。
大山:押してもらうことも必要だと思いますけどね。背中を押して貰わなかったらできていなかったことって振り返ってもたくさんあるし。
坂東:やらないのは後悔に繋がるよね。
大山:やらない後悔の方が人はずっと引きずりますからね。死ぬまで・・・
イッシー:今回のこの場も進化型の関わりの中で生まれているものだと思います。
まずはこんなシーンや空気感にいろんな人に触れてほしいですね。これが手放した後の世界だよって。とりあえず手放せって言うのは、とりあえず飛び降りろよって言うことと同じ感じがするので。
坂東:来年も、もっと楽しい世界があるんだよって。面白いよって伝えていきましょう。
いや~いい時間でしたね。みなさん、ありがとうございました。
youtube版はこちら
■デジタルトランスフォーメンション時代の組織デザインプログラム「DXO」 https://dxo.tebanasu-lab.com/
■手放す経営ラボラトリーでは、“ティール”“ホラクラシー”など進化型組織や最先端の経営スタイルを研究。また自社でも実証実験を重ねており、その様子をYouTubeやコラムでお届けしています。 また、組織をアップデートしていきたいという企業の支援をしています。
■オンラインコミュニティー「手放す経営ラボ」
https://www.facebook.com/groups/tebanasu.lab
■twitter @tebanasu_lab