withコロナ時代は、オフィスの役割や目的が改めて問われることになります。 どんな進化を遂げていくのか?私たちはどう対応をすればいいのか?考えていきましょう。
【関連動画】オフィスを手放しました…
■デジタルトランスフォーメンション時代の組織デザインプログラム「DXO」
■手放す経営ラボラトリーでは、“ティール”“ホラクラシー”など進化型組織や最先端の経営スタイルを研究。また自社でも実証実験を重ねており、その様子をYouTubeやコラムでお届けしています。 また、組織をアップデートしていきたいという企業の支援をしています。
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坂東:今日はwithコロナのオフィスについて話したいんですが、前回私たちの会社もオフィスを手放すという話をして、反響が多くて。「よくやったね。」とか、「無理だね。オフィスいるよね。」とかいろんな感想をいただいて。リアクションがあるのは嬉しいね。
小野:たしかに。ということはみんな興味・関心があるということですよね。
坂東:オフィスをどうしようかと悩んでる人は多いと思うんだよね。
小野:それと同時に坂東さんの周りではオフィスを手放している人も増えていると言ってましたよね。
坂東:進化型組織の界隈の話だよね。とくにIT系はやりやすい。そうじゃない会社はまだ様子見でどうしようか悩んでる経営者が多いな。1:9ぐらいかな。
小野:そんなに少ないですか!
坂東:そう思う。だから僕らの感覚が変わってるのかも。そういう会社をラボを通じてたくさん見ているからということもあるよね。先日、ヒトカラメディアという不動産関連の事業をしている方と話す機会があって、すごく面白かったんだけど。今は、縮小移転という問い合わせが多いんだ、と。だから解約も一つのあり方だけど、今までの広さがいらないから小さい所に移転する。
例えば20人以下のスタートアップだと解約が多いけど、オフィスの大きさが100坪ぐらいの会社だと50坪ぐらいにしようかなという話になってると。200坪以上の会社だと様子見が多い。と言っていて。200坪以上だとそれなりの規模の会社でもあるので、なかなか決められなかったりするのかなと。
小野:たしかに。あとはオフィスが好きな人もいますよね。私たちはオフィスそんなに使っていなかったし、あってもなくてもどっちでもいいという感じだったから・・・笑
坂東:俺はオフィス好きだったけど…涙
小野:家じゃない場所で仕事をしたい人もいるし、オフィスが好きで入社した人もきっといるだろうな。
坂東:それはあるよね。おしゃれなオフィスだとね。
小野:オフィスに行くとテンションが上がってスイッチ入って、いろんな人と出会えて、ってなってた人はなくなると悲しいですよね。
坂東:とある会社は900坪のオフィスを100坪にすると。9分の1にするという案件もあるみたいで。
小野:でもその分浮いた経費を違う所に投資できますよね。
坂東:そうなんだよね。
小野:その固定費大きいですよね。使わなくても払わないといけないから。
坂東:これからの考え方の一つとして、オフィスを配るという考え方もあるだろうと。
オフィスにかけていた固定費や通勤費がかからなくなった分、家賃が浮いた分、社員の仕事環境の充実に当てる。オフィスが散らばるという考え方だよね。小野さんちも仕事してるからオフィスと言ったらオフィスなんだよね。うちの場合で言うと、インターネットの回線を変えて、wifiの子機もつけたりした。
あとは、椅子とかね。編集長が坐骨神経痛になったとか。
小野:座りすぎ?さっきネットニュースで座りすぎは癌のリスクが高まるって出てましたよ。教えなきゃ。
坂東:確実に動く量が減ってるよね。僕自身も減ってる。先週取引先に車で行ったんだけど、訪問するって時間は動きもあるけど、自宅で座ってずっとミーティングして座ったままだと運動量違うよね。
小野:いやー違いますね。現に私の夫は在宅ワークで引きこもりだったから血圧が上が150まであがっちゃって。動いてないことが原因だったらしいです。
テレワーク期間中は、17時半まで家から出たらダメというルールでしたからね。散歩もダメ。昼休みでさえ、外出しちゃダメ。だからやっぱり通勤で動いていたのは健康的だったんでしょうね。ランチ行くにも動くし。
坂東:だからオフィスの固定費を、社員の体のケアに当てたり、自宅の充実に当てたりもできるよね。それがオフィスを配るという発想だよね。それからこの前トークライブのゲストに出て頂いた(株)ゆめみの片岡さんが言ってたのは、社員の自宅をゲストハウスにすると。同僚が出張に来た時に、その出張先の同僚の家での宿泊をOKだと言ってくれたら同僚の自宅で働いてくれてもいいと。出張の時にコワーキングスペースやホテルに泊まるより、寝食を共にした方が関係性も深まりやすいしいいのではないかと。そうなるとわざわざ地方の同僚の家に働きに行くことも出てくるかもしれないし、関係性構築もできるか一石二鳥だよね。
小野:新しいですね。
坂東:渡り鳥ジョニーっていう人がいると聞いたんだけど。ミニバンに住んでいる人で、その中で働いているんだって。その方がすごくオシャレで。
小野:ググったら出て来ますか?住所も不定なんですか?
坂東:すぐ出てくるよ。ミニバンに住んでるんだから不定だよね。その人が言うには、ミニバンの中で住む場合には立てるかどうかが重要で立てるように改造しているらしくて。その人は離婚がきっかけでミニバン生活がスタートしたみたいで、今は新しいパートナーもできたらしくて。インタビュー記事を読んだんだけど、オシャレなんだよね〜。
小野:面白いですね。いろんな居場所がありますね。
坂東:オフィスを手放す会社も出てくる一方で、何らかみんが集まる場所をこれからも持ち続ける会社もあるだろうし、どっちがいいとかはないけど、オフィスの目的の意味合いが変わるだろうなと。いかに居心地がいいか、会った時のコミュニケーションや雑談が生まれやすいとか、機能的よりは遊びがある空間とか。リビングやキッチンでみんなで飲み食いできたり、ソファでくつろいだりできる所があると自然とコミュニケーションが増えるよね。会った時だからできるコミュニケーションの機能を持つことがオフィスの役割になるんじゃないかなと思う。
小野:エンターテイメント性や心の満足を出していくってことですね。
坂東:僕らも手放したあと、どうするのか考えないとね。
小野:今日なんか家賃2万円の殺人物件とかを借りて荷物置くとか話してましたよね。
坂東:全然ぐっとこないんだけど。涙
小野:でも、今ある荷物どうするんですか?
坂東:どうしようかな。減らそうと思えば減らせると思うし、どこかに預けたりワンルーム借りたとしても行かない気がするんだよね。
行かないんだったらいらない荷物なんだろうね。荷物はいいとしても、どこに登記しようかね。どこでもいいなら沖縄とかね。
小野:くじやダーツで決めましょ。
坂東:ハハハ。それもいいね!どうせだったら本社でミーティングしようってなった時に沖縄だったら楽しいよね。オフィスのあり方が変わる中で、オフィスをどう捉えるのか。僕らは楽しい!ってのがキーワードかな?
どんな風に設計するのかは社員の満足度とか新しい採用にも関わってくると思うので、みなさんからもアイデアをもらいたいし、僕らもクリエイティブにしていきたいね。
小野:はい。社長と社員のオフィスの在り方に対する考え方は違うと思うので、社長一人で決めないで、みんなの意見を取り入れて決めていって欲しいですね。ぜひみなさんもオフィスの在り方について考えてみてください。