「社員に任せて、自由にさせていったら、やらない人とか、サボる人もいるんじゃないですか?」 という質問をよくいただきます。 「実際、どうなの?」と坂東がオノさんに聞くと 「いやーまったくサボれませんよ〜!」という回答が。 なぜ自由度が高いのにサボれないのか? ふかぼっていきます。
坂東:今日はよくいただく質問について考えていきたいんですが。個人やチーム単位で自由に意思決定ができるようなティール組織みたいな会社にしていくとやらない人やサボる人が出てくるのではないか?
要するに、管理ができなくなるとサボっちゃうでしょ!?って。そういう時はどうしたらいいと思う?
小野:その質問が出てくる気持ちは分かるけど、うちでは絶対できないですよね。
坂東:なんで?
小野:チームで仕事をしているので私がサボると仕事が私で止まってしまうし、その前にサボってることがバレちゃう。
坂東:僕から怒られるとかではないよね?
小野:それはないです。みんなに迷惑が掛かっちゃう。
坂東:なんでそんな風になってるの?
小野:自分がサボると、そこで仕事が止まっちゃって仕事の進むスピードが遅くなって迷惑がかかる。
だからサボれない。逆にサボり方教えてほしいです。
坂東:そうだよね。連携しているんだよね。それぞれの仕事が見える化しているから、ちゃんとしないと迷惑がかかるということがわかりやすくなっているんだよね。
小野:それすごいあります。先日、ティール度診断の結果の書類作りを1日経っても忘れていて…でも締め切りは2日以内と決まっているので、まだアウトではないんだけれど。編集長から「これ気づいてる?」ってslackがきて、焦りました。でもありがたかったです。これもサボれないなと。見える化しているから、誰がどこまで進捗しているのかが分かるんですよね。
坂東:仕事の報告をしなくても今の状況が分かるようになっているというのがポイントだよね。
管理職の人は仕事を任せていて、報告してくれなかったら仕事状況がわからないよね。ホウレンソウをちゃんとしてくれなかったら分からないから不安だよね。
小野:でも報告するのも面倒なんですよね〜。
坂東:うちは、報告しなくても大丈夫なような仕組みができているってことがポイントだと思う。
サボる社員がでたらどうするのか?という答えにも繋がると思うんだけど、サボりづらくなる。
サボりづらい仕組みの前提条件は、チームの中でメンバーの役割分担が見える化されていることですね。
どの人がどれぐらい時間かけて仕事をしているのかも分かるようになっているので。
例えば、泥棒に例えると、昼間は目立つしみんなが見てるしそんなに盗まないけど、夜、隠れて人が少なくなると盗み出すよね。
みんなに見えてるから、自分も周りの人の仕事ぶりを見やすいし、自分のことも分かるし。サボりづらいよね。
小野:そうですね。うちでは最近先週1週間の仕事内容を振り返るミーティングもしているので、全部事細かにわかりますよね。
坂東:うちは仕事にかけた時間も計測しているしね。
小野:絶対サボれない。トグルで時間計測もしているし、無理でしょ!
坂東:サボろうと思えばできるかもしれないけど、サボることに意味はないよね。
サボったところで、やってないと業務に支障が出てくるよね。見える化することで、サボりにくくなる。
サボりたい人にとっては嫌な組織だよね。サボる社員がいたらどう対処するのかということは、誰が対処するのかということなんだよね。
チームの中でサボる人がいるとバレちゃうわけ。例えば小野さんが、1週間サボって何もしなかったらみんなにバレちゃう。
小野:そうなると私に連絡がくると思います。この仕事どうなってますか?って。
坂東:連絡が来てもやらなかった場合はどうするのか?
小野:誰かが代わりにやってくれそうな気がします。うちのメンバーなら。たまにそんな事ありますよ。
坂東さんが私に頼んだ事も編集長が先にやっていてくれてたり。
坂東:優しいよね。でもそれに甘えてサボり続けることは可能なのか?でもそんな風になった時に、小野さんに指導したりするのか?ってなるよね。みんながわかってるから、サボる人に対してどうするのかはみんなで決めていくという事になるんだよね。
小野:上司から別室に呼ばれて、どうなっているのかを指導されるイメージですよね。
坂東:その前に、サボっている人と同じ仕事に関わっているメンバーにとっては迷惑がかかっている状況だから、メンバーで話し合って、どうするのか?という建設的な話し合いになると思うんだよね。
「小野さんがサボってるから、上司の坂東さんが指導して下さい」とはならないんだよね。みんなで仕事を回しているから。
自分たちが困ってるなら何とか改善の話し合いをしようという場になる。今までの会社でよくあったのはお互いの役割分担が見える化されてないことが多く、隠れてる部分が多かったからサボってても分かりづらかった。
サボってる人を影で誰かがサポートしていたとしても、風の噂でそれを知ることもある。みたいな。それくらい。
小野:仕事中にネットサーフィンとかもできますよね。
坂東:してもいいんだけどね。やることをやっていれば。何をやってどんな成果を出すのかが決まってないとサボれるんだよね。それが1つ。
上司が部下を管理するという役割が決まっていると、同僚が注意できなかったり。上司が言わないといけないという雰囲気になる。同僚が自分が指導する立場ではないという風になってしまう。
上司と部下の関係が固定化されるとそうなるよね。
小野:基本的に同じ立場の人でサボる人って言いづらい人が多いですよね。なんかちょっと同僚を下にみているイメージ。
ちょっと同僚をなめてるから、私が注意しても別にお前に言われてもって感じだろうなと。
だから同僚を気にしないでサボれるんじゃないんですか。
坂東:そうなんだよね。いいことを言うね。
小野:そうじゃなかったらサボるどころか上司以上に仕事しますよね。
サボる人って何か怖い雰囲気があります。
坂東:そこに上下関係があるんだろうね。同じ立場なのに見えない上下関係が。
小野:開き直ってる!
坂東:上司がいるからそんな雰囲気になってしまうのもあるよね。あとは人間関係でそういう話をしようとすると角が立ってしまうから、役割分担がはっきりしていて、この仕事が止まってるからどうしようか?という感じで仕事にフォーカスすると上司や部下、同僚同士でも建設的な話がしやすいよね。
小野:サボっている本人の人格ではなく仕事にフォーカスをすることで変わりますね。
坂東:もしかしてキャパオーバしてるのかな?とかスキルが足りてないのかな?とか、そうすると誰かが分担できたり、改善ができてくる。そういう仕組みを作っていくことによってサボりづらくなるし、サボる人がいた時に対処していく流れができていくとくことですね。これが答えです。
小野:参考になりました〜。きっとサボる社員が出てくるんじゃないか?って組織をフラット化することに悩まれている方には1つの解決策になったと思います。
坂東:今回もありがとうございました。