北條久美子からの「社員研修って、手放す的には、どうですか?」という質問。
そもそも、人の主体的を引き出す研修など、あるのでしょうか? 育成とは?という本質的な問いから、坂東が考える今の時代にあった研修のあり方について、考えていきます。
みなさん、こんにちは。手放す経営ラボラトリー、助手の北條久美子です。
で、手放す経営を始めて、研修に対する考え方とか捉え方とか何か変化が生まれたのかなと思って。そのへん聞いてみたいなと思ったんですけど。
つまり、自主性を引き出すような研修とか教育っていうのがあるんだろうか?っていう。
だから「頑張ればいい」「頑張ることがすごい大事だ」という答えらしきものがあったんですけど、今は頑張ってもよくなるかどうかがわからないし、日本でいえば人口が減ってマーケットも減ってるから、本当に会社ってどんどん大きくそもそもできんの?みたいなことになってるじゃないですか。
とすると、会社の中で何かしらの答えを教えるのが研修だっていうことになると、答えがわからないのに答えを教えられるのか?っていうことがありますよね。
だから、私も北條さんと一緒に毎年合同の新入社員研修をやってましたけど、そのときは答えの探し方、考え方、それをどっちかっていうと教えるような研修をやってましたね。
あとは、答えっていうのは教えてくれる人がいるように見えるけど、その人の答えが古いかもしんないし、合ってるかどうかもわかんないし、今合ってたとしても2年後とか3年後にそれが合わなくなっちゃう可能性が高いので、「答えをもってる人に教わるんじゃなくて、自分たちで答えを見つけられていくような、そういう関係づくりのほうがこれからは大事なんだよ」というようなことでそのときも言ってたんで。
ということなんで、ティーチングっていう意味での研修っていうのはこれからも、それが必要だっていうところに対してはあるでしょうね。
で、結構聞いてる方で人事の方も多いんじゃないかなと思ってて、経営者の方とか人事の方も多いと思うので、そういう方たちに研修っていう、「ザ・階層別の研修」とか、いろいろあるじゃないですか。
そうではなく、「こんなふうに考えてみたら面白いことできるんじゃない?」とか、坂東さんが今やられてることも含め、そんなことを知れたらなと思ったりしてるんですけど。
だから、どっちかっていうと、そっちに力を割いたほうがいいですよね。
「セッション」とかね。言うなればね。
いいです。まさに自主性で、自分たちがいないと成り立たないって思ってるから、「行きたいのに行けないんですよ」っていうのが伝わってくるんですよね。あれは素晴らしいなと思います。
ただ、「会社のお金であなたたちの大事な時間を使っているので、ちゃんと気づきとかのシェアは全員にしてもらうよ」っていうスタンスもすごい素敵だと思うし。セッションっていうのはすごくいいかもしれないですね。
いいですよね~。
それはやっぱ価値があると思うんですよ。だから、僕たちが教えることとかはないですもんね、ホントに。
そうすると、トレーニングが終わったあとも、そういう関係性が続いていけば自分たちで学び合っていくっていう関係がつくれると思うので、学び合う、高め合う、相談し合える、そういう関係性づくりをつくるっていうことが、今僕が思ういわゆる研修の場でやれることかな。
外部の人が最初は入るんですけど、徐々に自分たちで内製できていって育っていくと、すごくいい組織になるだろうなと思うんですよね。
で、これからのリーダーに必要なのは、僕はファシリテーション力だと思うんだよね。
指示命令型で上手くいく会社だったらそれでもぜんぜんいいと思うけど、なかなかこれからはそうじゃない会社のほうが増えてくるかなあと。
組織のあり方とやっぱりリンクするというか、似てますね。
若い人はやっぱ疑ってますもんね、「ホントにそれ正しいのかな?」みたいな。情報収集能力が高い人とか、ツイッターとか見てても「ぜんぜん違うこと言ってんだけど」みたいな(笑)
たしかにそうですね。
まあ、誰が正しいかっていうのは別として、そういうようないろんな答えが世の中に渦巻いてるんで、それをわかったうえで会社もやらないといけないですね。
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