2022年9月1日、HOLIS株式会社 代表の片桐拓也氏が手放す経営ラボラトリーのコモンズに就任しました。
コモンズ就任イベントとして開催された「経営3.0」〜社員が自由に決裁できるのに赤字にならない仕組み〜の様子をイベントレポートとしてまとめました。
Youtubeで「経営の話なのにこんなに笑うのは初めてです」というコメントをいただくくらい、盛り上がった90分。あまりにも内容が盛りだくさんのため、前編・後編の2回に分けてお届けします。
▼大変好評だったため、12月15日に「経営3.0」の続編が開催されます▼
今回は【後編】です。
前編では、「お金の仕組みを導入することで社員が勝手に経営者視点を持っちゃう!!」というお話が出ていましたが、お金の仕組み導入によって、それ以外にもいろんなことが起こったようです。
▼前編をまだご覧になっていない方はこちらから▼
目次
- 1.お金の仕組み導入後の初回ボーナスが給与9カ月分に!?
- 2.“いつもの文句”が一瞬でなくなる理由
- 3.ヒエラルキーが生み出す「無駄な売上」とは
- 4.転職情報までもが社内でオープンに!?
- 5.お金の配分はどうやって決める?
- 6.経営者の責任なんてちっぽけだった
- 7.お金がなくて胃がキリキリする社員たち
- 8.売上不振にも対応できるお金の仕組み
- 9.社員が全員産休に入る店舗現る
- 10.出資額3000万!?パートさんは最強説
- 11.消費税を経費口座で扱う理由とは
- 12.給料はどうやって決めてるの?
お金の仕組み導入後の初回ボーナスが給与9カ月分に!?
坂東:お金の仕組みを導入して経費口座のお金を自分達で運用することで、経営者感覚が自然と身につくというお話ですが、社員さん自身にとっても良いことってあるんでしょうか?
乾:経費分配金や利益分配金という社員さんに還元する仕組みもありますが、実際にこの仕組みをやるようになって、社員さんはたくさんもらえるようになるんですか?
片桐:たくさんもらえるようになります。これが導入前に私が想定していたよりもだいぶ良かったんですよ。
乾:片桐さん的にもある程度これくらい増えるんじゃないかという想定はしていたんですか?
片桐:いや、以前も通常の会社よりはよかったと思うんですけど、ボーナスを払っても、そんなに利益が出ていたわけでもなかったので、同じくらいの範囲内で考えていましたね。
でも、想像をはるかに超える金額が動いたんです。
儲かっている事業部と儲かっていない事業部があるんですけど、儲かっていない事業部は11月1日に仕組みを始めて、11月20日の給与でヒーヒー言っていたんですよね。
みんな、最初はお金のことがよく分からないので、始まりますって言って、11月1日の口座を見ると、誰も入金していないので0じゃないですか?
坂東:うわ、やべ!みたいな?
片桐:そう
坂東:そこから給料も出るわけですか?
片桐:そう。「実際にこれで給料は払えるんでしょうか?」って、そりゃ1日だから払えるわけないじゃないですよね。
20日間稼がないと給与払えるわけないよね、、、というところから始まって、月末になると「お金がないお金がない」というのをみんなが言っていました。
1カ月目、2カ月目、3カ月目となるとどんどんお金が増えていくじゃないですか?そうするとずーっと結構な額赤字だった事業部が、3ヶ月目の15日くらいから、だんだんお金が残るようになったんです。しかも結構な額が残りました。
乾:3カ月でそんなに残るんですか?
坂東:なんで?抑えるから?
片桐:抑えた分ってあとから効果出てくるじゃないですか?例えばパートさんの人員の労働時間を変えたりとか、11月にやって支払いが12月だと、ちょっと遅れて11月12月で削減したものが1月に出てきたりするので、最初は無いと思っていたお金が1月にだいぶ残ったんですよね。その後も毎日お金を見ると、まだ入ってくる、まだ入ってくる、みたいな感じでした。その時はもともといたマネージャーが、毎日私に「これって本当に分配金払うんですか?」って確認してきてましたね。
乾:額が多すぎて心配で聞いてくるということですか?
片桐:そうなんですよ。結局、「払うんですか?」って言っていたそのマネージャーに1回目のボーナス(分配金)で給与の9ヵ月分出たんですよ。
乾:9カ月!?
武井:9カ月分!?
坂東:年4回分配されるうちの1回ですよね!?
片桐:そう。年4回のうちの1回目で9か月分出たんですよ
坂東:おかしい!
片桐:実は、これまで12月にボーナスを払ってたんですよね。
11月にプロフィットファーストが始まったんですけど、12月にボーナスがないよっていうとみんなテンション下がるので、経費口座関係なしに、12月は12月で払おうと、私がボーナス払ったんですよ。
12月に払った後に、2月20日にまた9ヵ月出ちゃったんですよ。。。
武井:笑
片桐:その元マネージャーが今まで15年くらいかけて積み上げてきたボーナスを入社2年目くらいの社員がはるかに超える金額をもらうので、ちょっとどうも気になったみたいですね。
坂東:そりゃそうですよね。
片桐:こんなに払っていいんですか?みたいな。
坂東:そりゃ毎日言ってくるよね。「本当ですか?」って。
片桐:9ヵ月残って、私もそんなに残ると思ってなかったので、さすがにこれは上限を決めるんじゃないかってみんな思っていたみたいですね。
坂東:片桐さんはそう思わなかったんですか?
片桐:私は、残らなかったら絶対払わないってみんなに言っていました。
お金が足りなくなった時、普通はオーナーだったら身銭を入れるけど、それをやると法律的に問題なので、よこせとは言わないですけど、なかったら払わないと言っていたんですよね。
逆に多くても払うとも言ってました。そしたらだんだんすごい金額になってきて。。。笑
坂東:計算式間違ったんじゃないかって思わなかったですか?
片桐:最初は3カ月に1度、経費口座の残高の2分の1を払っていたんですよ。
今は4分の1なんですけど、2分の1だと多いじゃないですか?
それでボーナス(分配金)が給与の9ヵ月分になってしまって、最後までみんな経費を全然使わずに9ヵ月もらいました。
でも自分達のボーナスをもらった後に、今まで我慢していた経費をワーッと払ったんですよ。
そしてその後にみんなが想定していなかった消費税の予定納税が来たんですよね。
坂東:予定納税なんて知らないよ?みたいな?
片桐:そうです。それですごいキャッシュフローがギリギリになりました。消費税(予定納税)があまりにも多い事業部が多々あったので、キャッシュが潤沢になったり、ギリギリになったりを繰り返しながら、最終的に分配の比率を残高の4分の1にしましたね。
坂東:なるほど。そこで比率に調整が入ったということですね。
“いつもの文句”が一瞬でなくなる理由
片桐:それ(経費分配)とは全く別で利益口座からの分配金ももらえます。
坂東:利益口座からの分配金というのは社員の出資制度からくるものですよね。
片桐:そうです。売上が月に1億あるところで利益口座への割合が1%だと100万円ですよね。
3カ月で300万円貯まって、その半分の150万円が出資分配金となります。
最初はあまり出資が分からない人は控えめに入れてきます。
本当に少人数の人達だけが、出資を入れていてそれをみんなでもらっていましたが、1回目の分配が終わった後は、他の人の給料がみんな見れるようになります。
坂東:誰がいくらもらっているのかは全部公開しているわけですね。
片桐:はい。そうすると月給がいくらで、経費分配金がいくらもらって、利益分配金がいくらもらったか全部見れます。同じ会社だと他の事業部も全部見れるんですよ。その金額を見てみんなに衝撃が走ったんですよね。
坂東:どんな感じだったんですか?
片桐:一番もらった人が3カ月経った後のボーナスで最初に900万円くらいもらったんですよ。
武井:ボーナスだけで、、、すごい!利益分配だけで?
片桐:いえ、経費分配金と利益分配金合わせて900万ですね。。
坂東:それもうイグジットじゃないですか?
※イグジット(EXIT)とは、ベンチャー企業の創業者などが自分の保有する株を売却し、投資した資金を回収するというものです。「イグジット」という用語は、利益の確定が「出口」を意味することから、英語の「exit」といわれています。今回の対談の中では「利益を確定させて出ていく」というような意味合いで用いられています。
片桐:そう思いますよね?でも、辞めるともったいないので、辞めないです。
坂東:そっか。それは初めの3カ月分だけだからか。
片桐:そうそうそう。今のところその高額になって独立されたってこともないです。
坂東:ないんですか?意外です!
片桐:みんなが出資していくと会社にお金が貯まっていくじゃないですか?そしたらそれは自分達も使えるんですよね。そうすると自分で一生懸命お金を貯めなくても、会社で好きなことができるということになります。
坂東:そっか。出資金制度というのは社員が会社に出資して、出資した人たちはその金額に応じて、分配金を配当みたいな感じでもらって、その出資金に対して自分達で意思決定できて、新規事業をやろうとかで使えるということですね。
片桐:そうです。使えます。
坂東:それ独立する必要ないわ。
片桐:しかも、まあまあな金額の分配金をもらっているので、自分で独立するよりもたぶんいいと思います。
武井:確かに笑
片桐:自分一人でやろうと思うと、一人でやれるビジネスしかできませんしね。
坂東:会社に入りたいってなりますね。
乾:入りたい!
一同:笑
片桐:ただ、元々3人が出資していたところに1人誘って、その人がお金を入れると3分の1の分配金だったものが4分の1に・・・
武井:取り分がね。。。
坂東:人も採用したいって言って来ないですか?
片桐:なかなかね。笑
乾:ちなみに、人を採用するしないは誰が決めるんですか?
片桐:例えば、私、武井さん、坂東さんが社員とした時に、乾さんを採用するかどうかは、この3人の中から誰かが提案すれば誰でも採用できます。
乾:じゃあ、たけちゃん(武井さん)が乾を入社させたいって言ってくれたら入社できるんですね!
片桐:提案をしてくれれば。
武井:アドバイス(助言)プロセスで?
片桐:そうです。提案者以外は助言はできるんですけど、提案者が貫けば乾さんは入れます。
坂東:それは社長とか他の人の許可を取る必要はない?
片桐:ないです。
坂東:意志決定が誰でもできる?
片桐:できます!
坂東:じゃあ、今までは「人足りない足りない」って言っていたのが変わったりしたんですか?
片桐:そうそう。お金の仕組み導入前導入後でいうと、導入前はお店に行くといつも、あそこがこうだとか、あそこがこうだとか指摘するじゃないですか?
坂東:はいはい
片桐:そうすると、「忙しい、人がいない、いつ採用してくれるんですか」これがセットで返ってくるんですよね。それが、導入後は限界ギリギリで回そうとするんですよ。お店に行くとまあまあ大きいお店でスタッフが一人とかで、お客様は4人くらいいるとか、、、明らかに不足しているじゃないですか?
「ちょっと入れた方がいいんじゃないの?」って言うと、「いや、今たまたま忙しいだけなんです」とか。という感じに変わるんですよね。
武井:すごい
坂東:お店に行くたびにセットで言われていた文句がなくなる?
片桐:そう。なくなります。経営者だとピークに合わせて人員って入れないですよね?できれば低い時に合わせます。その感覚が一緒になります。
坂東:一緒になるんですね。一瞬で?
片桐:なるんですよ!だからお店に行くといつも大丈夫かなって心配するようになりました。
ヒエラルキーが生み出す「無駄な売上」とは
武井:俺が自然経営とかでもよく言っているのが、お金の情報をオープンにして、みんなで分け合っているだよってなると、一番最初にまず、無駄な経費が速攻なくなる。ここは早い、次に無駄な人材がいなくなる。
最後に無駄な売上がなくなるんですよ。
片桐:確かに。
坂東:えっ、無駄な売上!?
武井:そうそうそう。命令できなくなるから、やりたくないことは更にやりたくなくなっていく。
坂東:無駄な売上というのは経営者としてはこうしてよ、とか、これくらい売上上げてこいよみたいな?
武井:そう。利益の為のものとか、やっている人たちが社会的意義を感じていないのに、売上利益の為にやっている事業とかです。
これが存在できなくなるんですよ。だから上場企業はこういう経営ができないんですよね。
坂東:え、今なんて言った?
武井:自然経営みたいなことをすると無駄な売上が減っちゃうから「上場企業はこういう経営ができない」って言いました笑
坂東:無駄な売上を上げている企業が多いよね?
武井:うん。めちゃくちゃ多い。
坂東:みんな無駄って分かっているんだよね?
武井:うん。分かってる。
片桐:うすうすね。
坂東:うすうす分かってるんだ。これは痛いね。
転職情報までもが社内でオープンに!?
武井:だからダイヤモンドメディアの時は、ここまでガッツリ仕組化していないけど、情報をオープンにして、お金をどう分配しているかっていうこと、お金の使い方会議で、お前のキャリア考えると、転職した方がたぶん給料上がるよとかって話になって、コスパをとれなくなって人たちをみんなが追い出しちゃうんですよ。
坂東:それは会社が追い出すわけじゃないよね?
武井:そうそう。みんなが追い出す。俺は採用とかノータッチだったから、いきなり知らない人がいて、「はじめまして、どうも」っていうのもザラでしたから。
坂東:辞める人も同じ感じですか?
武井:そうそう。あいついなくなったの?とかもザラでした。
おもしろかったのが、追い出すというよりは、「こいつの人生にとってこっちの方が絶対いいよね!」というのをみんながちゃんと話し合って、転職先までみんなが探すという仕組みができて、それをビジネスモデル化してたんですよ。
人材紹介免許まで取って、その仕組みを会社に組み込んで、辞める人を他の会社に売り込むということをし始めましたね。
辞める人が紹介料100万円とかになるから、みんなどんどん辞めてって言って追い出すようになりました。
坂東:たけちゃんが言うわけじゃないよね?
武井:もちろん。だからみんな無理したり、我慢する必要なくなりますよね。辞めることは全然悪くないですから。だって会社の利益になるし、それの3分の1は退職金で渡すっていう仕組みにしてたんです。
そしたら「辞めたいです」「ちょっと他の会社ものぞきたいです」みたいなことがどんどん出てきて、それをみんなで「いいね、いいね」って言ってました。
坂東:今は、会社って簡単に社員を辞めさせられないじゃない?だけど、それを会社が言うんじゃなくて、みんなが話し合ったりして、言うんだったら構わないですよね?
会社の責任ではないと。
武井:逆に、会社に隠れて転職活動するのってめちゃくちゃメンタルヘルス的に良くないんですよね。
片桐:確かに!
武井:本人も会社に対して悪いなって思いながら活動してる。で、ある時、転職先が決まったり、内定が出てから、上司に報告するんですよ。「実はいついつで辞めたくて」って。上司は「え、何、急に!?」「もう内定もらってるの!?」みたいになって、2か月くらいバタバタしはじめる。
坂東:ちょっと気まずい感じね。
武井:そうそう。気まずいんですよ。
坂東:「相談あるんですけど」が、本当に嫌よね?
一同:笑
武井:(坂東さんの表情的に)リアルだな笑
乾:相談って時の相談じゃないですよね。もう決まってますからね。
武井:そうそうそう笑。だから、もうそれ自体を全部オープンにしました。
坂東:前提としての考え方もそうなんだけど、仕組みまで作ってあるんだ?
武井:そうですね。金銭的にもみんなが辞めるメリットが生まれる仕組みにしたから、どんんどん辞めていきました。
坂東:片桐さんのところも人が辞めても残った人へのメリットがありますもんね。
片桐:もし辞めたとしても、辞める人が持っていた役割を他の人で受けられれば、全然受けてますね。「喜んで!」みたいな感じで。
武井:普通だと仕事増えて困るってなるよね。
片桐:それが全くなくなります。それでもどうしても厳しい場合は、外注先でできるのか、アルバイトさんでできるのかというのをまずは探して、正社員は一番最後で入れた方がいいって雰囲気になりますね。
坂東:雰囲気になるんだ
武井:そう。超分かる!
坂東:やればできるんですよね。みんなね。
武井:俺はそれをシステムで作れないかって考えたんですよ。ITの会社だったから。
ここの業務をまるごとIT化したら、ここの人材はいらないよねというのがすごい進んで、だから管理部門とかに4人くらいいたのが、IT化をガーっと進めたら一人で回るようになりました。
人がやらなくてもいいことも結構あるんだなって改めて気づきましたね。
お金の配分はどうやって決める?
坂東:なるほどですね。いろんな話が盛り上がっていますが、「分配比率はどんな感じで決めていますか」という質問が視聴者の方から来たんですけど、これはどうやって決めているんですか?
片桐:うちは、既存の事業の場合は、前年度の決算書をもとに決めています。
坂東:実績をもとにということですね。
片桐:はい。利益口座は「税引後利益÷売上」ですね。税金口座は前年の法人税の支払いのパーセンテージ。オーナーの口座は年間の役員報酬といろんな交際費用がありますよね。
坂東:社長が使う経費関係。。。
片桐:そうそう。社長が買う車とか・・・そういうものはちゃんと入れておいて。
乾:ちょっと声が小さいですね?笑
片桐:ちょっと小さかったですか?笑
一同:笑
片桐:それを、売上で割ったパーセンテージが分配比率ですね。ようは去年使った金額とほぼ同額。あと、銀行の借り入れの返済は、去年の借り入れの返済額の年額を計算して、それを売上で割った金額を返済のパーセンテージにしています。今いったパーセンテージを全部足して、100から引いたものが経費口座という感じになりますね。
坂東:非常に分かりやすい。こうだよというフォーマットがあるというよりは、自分の会社の実績に合わせて、決めて、あとは3か月に一度、調整していけばいいということですね。
経営者の責任なんてちっぽけだった
坂東:他にも質問が来ているんですけど、さっきの消費税の話しがあったじゃないですか?
片桐:予定納税のことですね。気を付けないとね。笑
坂東:「大きなキャッシュアウトが発生したら都度今後の対策を考える仕組みですか?」と、「もしキャッシュアウトしたらどうなるんですか?」という質問です。
片桐:キャッシュアウトしたら払わないということですよね。
坂東:え、何を?
片桐:ない袖は振れないので、お金が貯まるまで払わないです。
坂東:え、誰が?
片桐:例えば月末に支払いがあるとしましょう。あまり良い事ではないんですど、業者さんに支払うお金が100万円あります。
月末になってもキャッシュが50万円しかないとなったら、もうこれは次の入金まで待つしかないですね。
坂東:じゃあ、払えませんと言う?
片桐:払えませんというとアレなので、まあ、その・・・そのまま言われるまで待っていることになります。
一同:笑
片桐:遅れてもそんなにうるさくない業者さんもあるんですよね。
武井:笑
坂東:補填はしないわけではないですよね?社員が自分達で考えるんですよね?
片桐:さっきも言ったように11月から制度を導入をして、最初はお金がなかったんですよね。
一番最初だけは私のオーナーの口座に入っていたお金を限度に経費口座に入れていたんですよ。もうこれは経営者の責任だと思って。
坂東:最初に始めた時はそうだったんですね。
片桐:はい。そしたら私の責任なんていうのは本当にちっぽけなもので、あっという間に足りなくなりました。
一同:笑
武井:焼け石に水的な?
片桐:その時は経営者の責任だからかわいそうだなと思って、そうしたんですけど、私の責任はちっちゃいなと感じましたね。
やっぱりオーナー口座はもっと取っておかないとダメだなと思いました。
でもオーナー口座への比率を増やすとみんなが使える経費口座への配分が分が減りますよね?
もうこれは甘えるのは良くない、ないものは払えないということにしました。
坂東:つまり、もうオーナー口座からも補充しないということですか?
片桐:はい、もうオーナーからも払わないことにしました。
坂東:自分達でしなさいと。
片桐:自分達で何とかしなさいということです。
坂東:そうすると経営者がやっていることですよね?
片桐:そうなんですよ!
坂東:会社のお金がなくなったら、普通に試行錯誤しながらやりくりしているじゃないですか?それを現場の人達がやると?
片桐:そうです。
お金がなくて胃がキリキリする社員たち
坂東:え、業者さんへの支払いは良いとして、自分達の給料は?
片桐:そうですね。給料は月末締めの翌月20日払いです。利益を最初に取るという考え方なので、申し訳ないですけど、業者さんよりも給料の方が早いんですよね。なので、最初に給料が払えた後で業者さんになるんですよ。そうすると、業者さんへの支払いがいつも遅れるじゃないですか?これあんまり遅れると迷惑かけますよね?なのでこれは痛みを共にしようということで、月末に50万円払えなかったら、翌月のみんなの給料から50万円減らすようにしました。そうすると次の月に一応帳尻は合いますよね?その業者さんには払えるようになるので、でも自分達の給料は50万円下がるという制度にしています。
坂東:制度にして、、、それ、給料が下がっちゃうんですよね?
片桐:そうなんです。給料が未払いになります。あくまでも未払いなので、入金があれば払われる仕組みにはなっています。
坂東:給料を遅れて払うということですか?
片桐:遅れて支払います。ただ業者さんへの支払いが遅れた分は、次の20日に給料が払えるお金が入ってきても支払いません。そうしないとすぐに使われちゃうので。
坂東:それは皆さんは受け入れるんですか?
片桐:えっと、受け入れるしかないです。
坂東:受け入れるしかないの?笑
一同:笑
坂東:それ普通の会社でやったら、めちゃくちゃ文句出ますよね?
片桐:文句出ますよね?
坂東:実際は文句出るんですか?
片桐:一部出ます。出るのが普通だと思います。なんとも思わない人はたぶんいないと思います。
でも、自分達が入金口座から経費口座から全て見えていてというのが前提なので、経営者が自分の給料が払えないから、役員報酬を止められて文句言わないじゃないですか?
坂東:文句言う先がないですよね?
片桐:「誰のせいって俺のせいだし。」というのと同じなのでみんなもその気持ちが強いんですよ。
坂東:強いんですね。
片桐:強めにはなるんですよ。でも文句は出ますね。なんでですかっていうのは、きつめの提案じゃなくて、きつめの文句ですね。
一同:笑
片桐:きつめの文句は出ますけど、そのルールになっているので、入金をとにかく早くするか、その時は経費を何とか絞って、改善するしかないんですよね。
坂東:だからもう経営ですよね。現場でも。
片桐:そうです。だからお金がなくなると「胃が痛いです」って人が何人か出るんですよ。本当に。
「お金がないお金がない」っていう状態ですね。
武井:経営者意識が芽生える感じですね。
片桐:経営者と一緒ですね。
売上不振にも対応できるお金の仕組み
乾:給料が未払いになった人は、「こんな会社嫌だ!」って辞めちゃう人も出てくるんですか?
片桐:そうですね。ただ、実際には未払いになってすぐに辞める人はいないですね。
乾:辞めちゃうと未払いが払われなくなると思っている?
片桐:いえ、辞めたら未払いは払います。
辞めた人に払わないのは大きな問題なので、それは皆さんの経費口座から優先して払います。
坂東:だけど結局、出資している場合は、給料は未払いでも利益分配金があるんですね。
片桐:そうですね。利益分配金は売上のパーセンテージで決まっているので、経費使いすぎとか関係なく必ずもらえます。
坂東:そっか。利益は確定しているから払われないってことがないのか。
片桐:ないですね。
坂東:だからトータル的に考えると、「辞めたらもったいない」ってなるのか。
実際、どうなんだろう?
片桐:まあ、その辺を考えるともったいないですよね。未払いは戻れば払われるので。
乾:未払いなだけですもんね。
片桐:本当にこの事業がダメで、先がないのであれば、やめた方が正解だと思うんですよ。
ただ、4人でやっていて一人辞めて3人だったらいけるねってなると、未払いは止まりますし、事業も続きます。
坂東:じゃあコロナの影響ですっごい売上が下がったりしたら、「人員どうしようか?」みたいな話しをするんですか?
片桐:はい。します。
乾:じゃあ4人いたとしたら「坂東さん辞めてくれないかな」みたいな感じになるんですか?
坂東:え、俺?
一同:笑
片桐:まあ4人で話し合いというか、先ほど話した(前編に記載)コロナの影響で95%売上が下がったところは、もう本当に奇跡的に社員に子供ができたんですよ。
そうすると会社を休んでも国の制度的にお金がもらえるじゃないですか?という不思議なパワーが出てきて、みんな育休に入ったんですよ。笑
坂東:授かりパワーが出たと?そんなことあるんだ?
社員が全員産休に入る店舗…誰が運営するの?
片桐:そんなことがあるんですよ。4人、正社員の女性がいて、4人とも育休取って、パートさん達だけでしばらく運営しています。
武井:それで社会保証を使って?
坂東:国から出ますもんね!
片桐:会社から支払う社会保険料も給料も全て止まるじゃないですか?
坂東:会社のコストがグッと下がりますね。
片桐:はい。経費口座がグッと下がって、売上は低いんですけど、貯まっていた経費口座のおかげで、これだったらあと十何ヶ月持つという状態になりました。
育休から復帰するのも、誰が何月に復帰するっていうのを決めてましたね。
坂東:それは、みんなが考えて、もう片桐さんも関わらないんですか?
片桐:関わらないですね。
武井:すげー
坂東:正社員さんが休みに入って、パートさんだけになっても文句は出なかったですか?
片桐:パートさんも出資をして利益分配金ももらっているので、この事業自体が続いてもらわないと困るという感じですね。
武井:おもしろい!!
片桐:正社員が誰もいなくなってしまったので、何かあった時は順番に出社しています。育休中でも月に何回か出社しても大丈夫ですからね。
それが一人当たり月に1日か2日はあるので、何かあったら1日だけ出社したりしていますね。
そうすると1ヶ月の給料がすごく低く抑えられますから。
武井:この仕組みがあったおかげで生まれた赤ちゃんがいっぱいいるって、やばくないですか?
片桐:これ経営者だったら役員報酬は払い続けないといけないので、もう本当に大変ですよね?
事業自体をやめるしかなくなってしまうと思うんですよ。
坂東:事業自体をね、、、
片桐:この仕組みじゃなかったら、とっくの昔に撤退していたと思います。
坂東:やっぱり予想をはるかに超えるすごい仕組みですか?
片桐:そうですね。はるかに超えてます。下落にも強いのがいいですね。
乾:だから自然に適正な規模になっていくという感じですか?
片桐:適正な規模にしないと給料は払われないです。
払われないくらいだったら「今は暇だから休んだ方がいいよね」となりますね。
出資額3000万!?パートさんは最強説
坂東:パートの方でも出資できるとのことですが、多い人はどれくらい出資しているんですか?
片桐:多い人は3000万円くらい出資してます。
武井:パートさんが!?笑
坂東:おかしいおかしい!笑
乾:パートの人が一人で3000万!?
坂東:一人で3000万!?
片桐:そうです。
武井:やば!
片桐:この仕組みをやってみて分かったんですけが、パートさん最強なんですよね!!
年齢が高い方が最強です。なんでかっていうと、子供の5ポケットじゃないんですけど、奥さんがいたら、奥さんのお母さんとお父さんの相続、旦那さんのお母さんお父さんの相続が、50~60代になるとちょろ、ちょろ、ちょろ、ちょろっと入ってくるんですよね。そのお金を誰が管理しているかというと、奥さんなんですよ。
奥さんは自分が働いている会社の業績が分かるじゃないですか?この会社が今、良いのか悪いのかは全部見えますし、日々お客さんも来ているので、安心かどうかって分かりますよね。だからけっこうガツンと出資を入れてくるんですよ。
武井:すげー!
乾:一人で3000万ってね
坂東:そしたら時給よりもはるかに多い金額なのでは?
片桐:時給よりも3ヶ月に1回のボーナスが、ドーン!ドーン!と入る感じですね。
坂東:じゃあみるみるうちに格好とか変わってくるんですか?
片桐:それはないです。着実にまたお金を入れてきますね。
坂東:あ、もらった分を入れるのね!!
片桐:だいたいボーナスで払った金額の半分くらいが、次の3か月の間にリターン(出資金の追加)してくるという感じです。
坂東:じゃあ、会社にも出資金という形でお金が入り、(出資金を借入返済に充てるので)その分会社の融資は減らすことができて、残った分の出資金はパートさんも含めて使おうと思えば使えるんですか?
片桐:パートさんは提案助言制度に参加できないので、使えないです。
正社員に「これやってほしい」と言って、正社員が「じゃあ僕がこれやるので提案します」って言えば、これはOKです。
武井:いやあ、この辺りのルール決めもうまいですよね!
坂東:確かに!
武井:やっぱり現実問題として、線を引かないと収まりつかないところがいっぱいありますからね。
片桐:そうですね。
武井:うまいなあ!
消費税を経費口座で扱う理由とは
坂東:そんな話をしている間に、あっという間に残り10分になってしまいました。会場にいらっしゃる方からも質問が出ていますね。
参加者:消費税の予定納税は税金口座から支払うのではなくて、経費口座から支払うのですか?
片桐:これは経費口座なんです。法人税の予定納税は税金口座で、それ以外の店舗に関わる税金は全て経費口座からです。利益で変動をする法人税のみが税金口座になります。
乾:社会保険料もですよね?
片桐:社会保険料ももちろん経費口座です。
乾:その仕組みにした理由を教えていただけますか?
片桐:消費税が入金口座から分配されるので、経費口座が90%とかになると、ほとんどの消費税は経費口座で預かっていることになるんですよね
なので預かっている口座から払うということです。
例えば消費税を税金口座で払おうとすると、税金口座が足りないと払えないじゃないですか?足りなかったらどうなるかというと払わないんですよ。
でも、民間よりも取り立てがだいぶ厳しいのと、法的措置が取られるので、法人税などを払わないとかはほぼ無理なんです。
そうすると税金口座への比率をけっこう多めにしないと怖いんですよ。
消費税10%だったら、10%とあと利益が出たら怖いから5%とかにすると15%くらいになっちゃいますからね。
税金口座が残ると私に分配されるので、私はいいんですけど、みんなにとってはあまり良くないですよね。
なので、消費税は経費口座で払った方がいいと思っています。
給料はどうやって決めてるの?
坂東:他にご質問は?
参加者:給料の絶対値はどうなっていますか?役割に対する給料の差についても伺いたいです。
片桐:役割に対する給料の調整は一切行っていません。なので、既存の事業に導入する時は今までの給料をそのままにします。
役職はなくなりますが、役職手当などは減らさずに額面通りに払います。
参加者:それをみんなが見ているから怖いですよね?
片桐:そうですね。なので、どちらかというとマネージャーとか役職が高かった人は給料が高いんですよ。
そうすると、みんなからの風当たりは最初はちょっと強いですね。
坂東:そりゃ強いですよね。「こんなにもらっていたんだ」ってなりませんか?
片桐:風当たり強いんですが、給料を下げることは一切しません。
坂東:しないんですか?
片桐:しないです。なので、管理職をしていた人は、最初仕事がなくなるんですよ。管理しなくていいので。
部下など、みんながやっている仕事を役割分担表というものに書いてもらうんですが、その役割分担表の中で、元管理職の人が自分が元気が出て、得意な仕事をその人から奪っていくというか、もらっていく形をとっています。
みんなからすると自分が苦手な仕事を持っていってくれることになります。そうすると給料のバランスが悪くても風当たりの強さがだいぶ収まるんですよ。
自分の仕事を1つでも持って行ってくれると本当に嬉しいんですよね。管理職の人もみんなの苦手なことをしてあげると喜ばれますしね。
乾:ちょっといい人になれる?
片桐:そうそうそう。そうなんです!
坂東:それでしんなりとバランスが取れるということですね!
片桐:そうです。この仕組みだと誰かが誰かの給料を大幅に下げたりとか、どこかに異動したりとか、クビにしたりはできないんですよ。
坂東:できないんですね
片桐:できないです。あと、誰かの提案を潰すこともできません。
坂東:否決ができないんですね!
片桐:できないです。経費口座にお金さえあれば、その人がやりたいと言ったらできてしまいます。
武井:だとしたら、やりたいことをやっている人たちになるから、それは組織が活性化しますよね!
やりたいことができる会社にしたかった
乾:片桐さんの理想はそこですよね?「みんながやりたいことをやりさえすれば会社が良くならないはずがない」みたいな思想があるのかなと思ったんですけど。。。
片桐:私の思想で言うと、私がやりたいと思ったことはやりたいんですよ!
乾:片桐さんが?笑
片桐:私が得意な仕事で、やりたい仕事をやれる会社にしたかったんです。
坂東:その片桐さんがやりたい仕事はなんですか?何をやりたかったんですか?
片桐:例えば店頭で接客したり、フランチャイズに加盟して、売上上げたり、けっこう賞を取ったりもしていて、そういうのが得意なんですよ。
坂東:現場の仕事が得意ということですか?
片桐:そういうの大好きなんです。新規事業は自分でフランチャイズに加盟して、研修行って、店頭で半年くらい働くっていうのが大好きなんですよ。
坂東:大好きなんだ?
片桐:だけど、それをずっとやらせてもらえなかったんですよね。。。
坂東:経営者だからね笑
片桐:以前は全部のグループのトップだったので、いろいろ決めなければいけなかったんです。
そうすると、どうなるかというと、かんてい局(※質屋の事業名)で研修をして店舗に立っているところに部長が集まって来て部長会をやっていました。
それで、お客さんがいない時に部長会をやって、お客さんがチーン!って来ると、「ちょっと待っとって、買い取りしてくるね」って言って、買い取りしに行ってましたね。
一同:笑
片桐:それが楽しかったんです!
坂東:それをやりたかった?
片桐:それを続けたかったんです。自分が満足するまで。だけど、途中でどこかの業績が悪くなったり、どこかで問題が起きたりすると、もうそろそろ帰った方がいいじゃないかっていう何となくの圧力を感じてしまうんですよね。
坂東:圧がね、、、
片桐:そう。また元の状態に戻っちゃったみたいな。みんなが出来なくて、どうにもならない、みんながやりたくない仕事を最後に処理するっていう役割に戻ってしまいました。
坂東:それはやりたくないし、会議とかもできればもう参加したくない?
片桐:そう。経営者としての意識が高い時は、仕事で「やりたくない」なんてことはもう考えることも良くない!って。
坂東:思ってましたよね?
片桐:思ってました。だからみんなから来る仕事も「経営者だから喜んで!」って言ってたんですけど、本当はやりたくないんですよ。
一同:笑
片桐:ところが、その「本当はやりたくない」という本音が出せない。
でも、今は自分のやりたいことはできるし、何か提案すればお金さえあればできる環境になってますね。
坂東:やりたくないことは「やりたくない」って言っているんですね?
片桐:以前と変わったのは、やりたくないことはやりたくないって役割分担表で元気「-3」をつけていることですね。前は全部「3」つけていましたから。
※役割分担表は業務を洗い出したもので、本人がその担当業務に取り組む際の元気度を主観で+3〜-3でつけている。
坂東:片桐さんも役割分担表出しているわけですね?
片桐:出してます。前は「嫌いな仕事なんてない!」みたいな、ずっとポジティブでいたんですけど、でも、そんなことってないじゃないですか?
坂東:ないないない。笑
片桐:それを正直につけるようになりました。
坂東:役割の依頼は来ないんですか?
片桐:誰かから仕事をやってくれというのができないんですよ。
だから私が誰かに命令もできないし、坂東さんが私に「これやっておいて」というのもできません。
坂東:おぉー!!!
片桐:こういうのやりたいというのが提案で出たとして、「それ自分もやりたいから手伝いましょうか?」と名乗り出て、「じゃあ手伝ってください」っていうのはOKです。
でも、「手伝いたいです」って言って、「いや、大丈夫です」って起案者に言われたら手伝いも出来ないです。
坂東:指示命令ができないってそういうことなんですね。
片桐:指示命令は一切ないです。あとこの仕組みを導入してから、オーナー(経営者)としてできなくなったこともあります。
以前は「こういうことをやりたいな」と思うものは赤字でもできたんですよね。
坂東:できますよね。チャレンジですよね!
片桐:そう。それこそが経営者だってことで。
乾:銀行からお金を借りてね!
片桐:そう。盛大に芸能人を使ってテレビCMドーン!って
乾:どこかで見ましたよね?笑(過去の片桐さん)
片桐:見ましたよね?笑
坂東:やっていたんですか?
片桐:この仕組みを導入する前年度にやっているんですよ。それで5億円くらい赤字になったんですよ。
せっかく事業を大きくしたから、テレビCM打ったらどれくらい効果があるのかはやったことがなかったので、一度は東京で有名芸能人使ってどうしてもやりたくて、、、そしたら5億くらい赤字になりました。
乾:銀行から借りて突っ込んだんですか?
片桐:そう。突っ込んだんですよ。その翌年から全く借入できなくなってしまいました。
その年にちょうどティールを導入したんですよ。もう自分のそういうわがままは思いっきりやったので。
武井:もうやり切ってるんですね?
坂東:反省をしたんですね?
片桐:そうですね。結局、私が赤字を作るということは、どこかの儲かっている事業部の利益をかすめ取っているんですよ。
でも、その儲かっている事業部の人達はなかなか恩恵を受けられない。
もう「これは良くない!」と思って、各事業部で、各口座に分けて、儲かっているところは今すぐバックするという形に変えました。
坂東:じゃあ、自分ではもうガツンとはできないんですか?お金が貯まればできるんでしょうか?
片桐:実は、今の仕組みだとけっこうお金が残るんですよ。
ただ、テレビCMのようなすごい投資はできないですが、それ以外のことは本当にできるようになりました。
別口座でちゃんと確保してあるので、税金の心配もないし、借入の返済の心配もありません。
坂東:しかも、それを誰も止めることもできませんからね。
片桐:できないですね。
坂東:やりたいことができる?
片桐:私を止めることもできませんが、社員のやりたいことを止めることもできません。
坂東:だけど会社は利益を確定させているから赤字にならない?
片桐:赤字にならないです。
坂東:まさに、経営3.0だね!!
武井:ちょうど今週(収録日は2022/9/1)に稲盛和夫さんが亡くなられましたけど、これアメーバ経営の進化版なんですよ。
坂東:そう!本当にそう思います。
武井:アメーバ経営って上下関係あるし、情報をオープンにしろって話しでもないから、これは稲盛さんもビックリですよ。
坂東:本当!たぶんビックリしていると思う(天を指さしながら)。
一同:笑
武井:あとは日本の経営任せてくださいって言いたいですね!
坂東:私達に任せてくださいということで時間が来ましたので、今日はここで終了とさせていただきます。最後までご清聴いただきありがとうございました!