経営を進化させる実践書DXOは、デジタルツールを活用することで、人間がやらなくても良いことを自動化、見える化しつつ、働く人本来の個性が解き放たれることで、組織が生命体のようにしなやかな形態にデザインされるプログラムです。
私たちはこのDXOテキストを無料で配布(郵送&ダウンロード)しています。
「なぜ無料で配っているのですか?」と聞かれます。
その答えは、「私たちは人が人らしく働ける組織が1社でも多く増えて欲しいと願っているから」なのです。
今回は、DXOの考え方や実践方法を「もっと学びたい!」「自社に自分で導入できるようになりたい!」「企業に導入するお仕事に興味がある!」とお考えの方におすすめのDXOインストーラー実践会とDXOインストーラーproのご紹介です。
DXOインストーラーproって何?
まずは、「インストーラー」と呼ぶ理由から説明します。
DXOを企業に導入することを「インストールする」と言い、インストールする人のことを「インストーラー」と呼んでいます。
なぜインストールという言葉を使うのか?
それは、私たちが、組織の意思決定の仕組みをOS(オペレーションシステム)と呼んでいることに起因します。
DXOは進化型組織バージョンのOSなので、DXOを企業にインストールすることで、進化型組織の土台ができます。
DXOテキストにはワークショップの方法や考え方が記載されているので、その内容に沿って自分でDXOを実践することができます。
しかし、自社でDXOのワークショップを実行するのはなかなか難しいのが現実。
なぜ難しいのか?
社内にファシリテートを専門としている人がいない
当事者だけで取り組むとそれぞれの利害や正義のぶつかり合いになることがある
大きくはこの2点が、ワークショップが進みにくい理由です。
そこに第三者(インストーラー)が介入して、意見がぶつかる場合でも冷静に互いの意見を汲み取りながら場を進行することで、スムーズに意見交換することができます。
DXOインストーラーproの役割はそれです。
進化型組織にアップデートしたいと考える会社に寄り添って共に走る伴走者。
それが、DXOインストーラーproなのです。
DXOインストーラーproになるには?
まず、なぜ「pro」が付くのかを説明します。
DXOはテキストがあれば誰でもインストールすることができます。ということは、誰でもインストーラーになることができるわけです。
そこで、手放す経営ラボラトリーが主催する「DXOインストーラー実践会」に参加し、実践的に勉強をし、実践会卒業後も継続的に学びを続けている方にはDXOインストーラーproとお呼びすることで手放す経営ラボ公式のインストーラーであることを証明しています。
ここからは具体事例として、実際にDXOインストーラー実践会に参加した高木朱理さん(以降しゅりさん)
の活動を手放す経営ラボメディア編集長のアヤコがインタビューしました!
高木朱理さん
株式会社IRODORI代表。メンタル不調の予防を目的に事業を展開。多様な個人の特性に合ったモチベーションの高め方から、グループのコミュニケーション力アップ、次世代リーダーシップ養成、ダイバーシティ研修まで、人財育成のトータルな研修を提供しています。コロナ禍で表面化したコミュニケーション課題に対応する「会社の保健室」サービスが好評で、マインドの変化に効果を発揮しています。2019年5月より組織活性化支援として始めた「ティール組織を体感しよう!ワークショップ」は毎月のオープンセミナーのほかに、大学や企業団体等の依頼を受けて実施しています。
インストーラー実践会に参加したきっかけは?
アヤコ:実践会への参加のきっかけはなんだったのでしょうか?
しゅりさん:自社でティール組織体感ワークショップを行っていたんですが、進化型組織への理解が浅いなと感じていた時に、知人から手放す経営ラボのことを教えてもらい、進化型組織の取材数が日本一!ということと、「やり方」を実践的に学べるというところにピンときて、ここならもっと進化型組織の理解を深められるかな?と参加しました。
アヤコ:なるほど〜。確かに、進化型組織について「あり方」を教えてくれるところはあるけれど、具体的な「やり方」を実践できるところは少ないとよく聞きます。DXO実践会は、あり方だけでなく「やり方」もしっかり学び、体感し、実践できるのが特徴ですね!
実践会でのワークショップで印象的だったエピソード
アヤコ:実践会では、実際に架空の会社にDXOのワークショップを行うんですよね?何か印象的なことはありましたか?
※ワークショップの流れ(DXOテキストより)
しゅりさん:ワークショップのプログラムとしては最後の方UNIT05、意思の流れをデザインする場面ですね。
最終的にDXOは組織の意志決定の仕組み(組織OS)を変えます。
これまで経営者や上司が行ってきた意志決定を社内のメンバーお一人お一人が誰でも意志決定できるようになるってことです。
なのでインストーラー実践会の中でも、自分で意志決定する経験をするんですね。
意思決定の前に、関係者に向けた助言プロセスを行うのですが、この助言プロセス(他のメンバーに助言を受けるプロセスを踏むが、最終意志決定は自分で行う仕組み)をしようとした時のドキドキが印象的でした。
一人で前に進むことも決めることも出来ず、オロオロしていた時に実践会を取りまとめていたインストーラーの乾さんに寄り添ってもらってすごく勇気をいただき、無事助言プロセスを行うことができました。
アヤコ:実際に企業にインストールする方法を一方的に学ぶだけではなく、DXOのプログラムそのものを体感していくスタイルなんですね。
そういった体験の中で「いち社員が意思決定すること」の難易度の高さも実体験できた。
それって、実際にインストールされる企業の社員さんの気持ちに寄り添えることにも繋がりますよね!
しゅりさん:本当に経験できて良かったです。
DXOインストーラー実践会で得たもの
アヤコ:実践会を終えての所感を教えてください。
しゅりさん:実践会を経験し、進化型組織の概念の理解が深まったり、進化型組織OSにおける意志決定のすごさを体感したり、組織づくり(ワークショップ)の方法は理解できました!
これは本当に豊かな経験でした。
が・・・、実践会を経験しただけで、DXOを導入したい!とオファーいただいた会社さんのワークショップの現場に入るのは、まだまだ自信が持てない!と不安でした(笑)
しかしながら、実践と学びは継続していくわけですし、何よりインストールは一人でするのではなく仲間と共に行うもの。そういった意味で、実践会を通じて進化型組織に興味のある素敵な仲間がたくさんできたことがまずは心強く感じました。
インストーラーproとして現場に立つ
インストーラーproになると、実際に企業にインストールする現場に立ち会えるチャンスがあります。
福岡在住のしゅりさん。晴れてインストーラーproになったタイミングで福岡の高級インテリアを取り扱う企業へのDXOインストールが決まり、建築士でもあるしゅりさんとも相性が良さそうだということで、DXOインストールチームへのアサインが決まりました。
アヤコ:DXOインストール現場への同行が決まった時のお気持ちは?
しゅりさん:経験を積みたい!と思っていた時にお声掛けいただいてとても嬉しかったです。
地元でもあり、これまで私自身が経験した業界とも縁のある会社だったこともあり、お役に立てるかも!と張り切りました。
アヤコ:実践会が終わった段階では「自信がない」と不安だったとおっしゃってましたが、そこにいついてはどうでしたか?
しゅりさん:不安はもちろんありましたが、実際はインストーラーとして経験を積まれている乾さんや坂東さんが同じ現場にいる上での同行なので、心強かったですし、実際にDXOを進めていく様子をリアルに体感できるたは本当にありがたかったです。
アヤコ:現場を経験して新たな気づきはありましたか?
しゅりさん:『研修』という言葉が、社長や社員の方から出る度に『これは研修ではありません。僕らが何かを教える、というスタンスではなく、皆さんの中にあるものを生み出すお手伝いをするので、主役は皆さんです。』といったことを常に坂東さんがおっしゃっていたのが印象的でした。
まさにDXOの大切にしていることだよな〜と感動していました。
本番のワークショップだけでなく、ワークショップを行うためにプロジェクトメンバーの社員さんが実施している準備ミーディングにも積極的に参加されていて、『教える』ではなく本当に『伴走する』というイメージを実感できました。
インストーラーは、「教える」ではなくありたい姿はこっちなんですよね〜、と船頭のような関わりをされていて、プロジェクトメンバー全員が考えること、感じることを促していると感じました。
DXO現場の様子
着物を着ているの左手前がしゅりさん
DXOインストールの現場で感じた難しさ
しゅりさん:インストーラーとして、プロジェクト参加メンバーの思考を深められる言葉かけって何かな?と考えながら参加していましたが、実践会と違って現場では思ったような声かけをすることに難しさを感じました。
一方で、ワークショップを通してプロジェクトに参加した社員の皆さんが、自身の仕事への誇りを再確認される様や、葛藤しながらも進もうとする姿に励まされました。
さらに、プロジェクトの中でたくさんの共通言語が生まれたことも、ワークショップを超えた現場での一体感が生まれていると感じます。
一方的に教えられるわけではなく、メンバー参加型のワークショップ形式だからこそ、組織の文化として根付いて行くのが早いのではないかなと感じます。
インストーラー実践会を経て、現場へ。一連を振り返り気づけたこと
しゅりさん:「自信がない」と思っていたのは『自分が何かを教えないといけない』『一人で成し遂げないといけない』と気負っていたからで、それって逆に傲慢だったな~、と感じています。DXOのインストーラーは一人ではなくメインのインストーラーとアシスタント的な数名で関わります。そうすることで解釈やモノの観方を広げ、それぞれの持ち味を活かしながら役に立てることで貢献していけばいいんだ!と実践会から現場を通じで知ることができました。だから今は勇気百倍です!
インストーラー実践会の参加を検討している皆さんへ
DXOの活動は、自分だけでは実現が難しいと感じる「やさしい社会の実現」を仲間と共に行うことで加速させるものだと捉えています。
インストーラーの皆さんがそれぞれ持つ『らしさ』が融合し共鳴し合ってDXOもどんどんアップデートされていると思いますし、様々な業態で活躍するインストーラーが生まれることで更に広がって行くのかなと期待しています!
個人的には、DXOのワークショップを補完するためのサポートやこども向けDXO等、場所や方法を選ばずどんどん進化させて行けたら面白いな~と感じています。
DXOは体験して感じることが一番です。初対面に近い人達が実践会を通じて『繋がり』『温かさ』を実感する様はなかなか得難い体験ではないかなと思います。
今世界に最も必要とされている『繋がり』『温かさ』この二つを働く現場に持ち込むことができるツールとしてDXOを活用する人が増えたら嬉しいです。実践会でお会いしましょう♪