第8回は、第7回に引き続き、ダイヤモンドメディア株式会社の代表取締役・武井浩三氏に
ホラクラシー、ティール、自然経営についてお話を伺いました。
だけど、そのあと業務委託で結構仕事してくれて。そしたらすごいやる気も出てるし、仕事も早くなったし、責任感増して、しかも良い関係になったし、僕の正しさを押し付けないから良い感じになったっていうことがあったんですけど、その彼が毎月給料をもらってるってことは、ありがたいとかは思わないことはないんだけど、ずっともらい続けると、慣れてくると、彼はやっぱり「社員を脱出したい」って言って、何かやりたいわけでもないし、でも転職は嫌と。
で、起業もまだこれからかなと。何かやりたいことがあるわけじゃないんだけど、とにかく社員っていうのが嫌だっていうのは、僕は鳥カゴの中で飼われてる鳥みたいな感じなのかなあと思ったんですよ。
で、企業っていうのは檻の中で社員を囲いながら、何とかその鳥たちに一生懸命「もっとやる気出せよ!」とか「もっと当事者意識だ!」とか「もっとブレイクスルーしようぜ!」みたいなことを言い続けながら、だけど毎朝エサはあげながら、だけどそのエサも「こんなエサを食べれるなんて、おまえ、ありがたいと思えよ」とか「今日もエサやるぞ。ありがたいと思え」みたいな、「感謝だぞ」みたいなことを言いながら、で、少しずつやる気がなくなっていく鳥を「どうやってコイツやる気出せば良いんだろう」みたいな、「なんでもっと主体性を出せないんだろう」とかいう、そういう感じかなと思うとすごい納得感が自分の中であったんですよ。
自分のことを考えてもそうだし。でも、昔はカゴの中にいたらすごく安泰で、どんどん生活も豊かになってったり、成長の実感も得られたり、みんなそうだったからそれに不安も思わなかったんだけど、もうカゴはメリットがないっていうか。
一番考えてるでしょうね、この会社についてのことは。
でも、そうやって無駄な贅肉みたいなものが削ぎ落ちたときに、はじめてその会社の価値っていうものが残って。
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