4月23日(金)19:30-【手放すTALK LIVE#18】
「痛みとともに学んだ、手放してはいけないこと。ギフトしてはいけないもの。」
ゲストの龍見亮太さんに事前インタビューしたら、めちゃくちゃ面白いことが聞けちゃいました。
予測・計画中心のワークスタイルをとことん手放した結果、行き着いたギフトの世界観とは、いったい?!
インタビュアー:手放すラボ研究員 乾真人、川口幸男
ビジネスの基本を学んだサラリーマン時代
インタビュアー:龍見さんはとても面白い生き方をされていると思うのですが、まずはこれまでのキャリアを教えてもらえますか?
龍見:1社目は人材教育コンサルティング会社に就職しました。
本当は法人コンサルを希望していたのですが、配属されたのは企画マーケティング部。セミナー企画や手帳制作といった仕事を担当していましたが、1年目の最後に社長の本をプロデュースさせてもらったことをきっかけに、2年目で子会社の出版社に責任者として出向することになりました。
3年間、責任者の立場で働き、学んだのは経営の難しさでした。心理学を基にした教育会社だったので、働くということの意味や生きることの本質を学ばせてもらったと思います。
その後、やはり法人コンサルのような顧客に近い仕事をやりたいと思っていたので、起業支援に特化したコンサルティング会社に転職することに。そこでは、ビジネスの構造や経営とは何かを学びましたね。
ハワイの価値観に出会う
1社目を辞めるくらいの時に、
“Managing with Aloha”という書籍に出会い、ハワイに興味を持ちました。
Aloha:無条件の愛
Ohana:家族
このようなハワイの価値観を基にしたチーム作りやマネジメントについて書かれた本だったんです。
2社目で働きながら年1、2回はハワイに行きました。
2社目では、新卒採用の責任者も兼務しており、学生に対して「20代で起業することがおすすめ」「若いうちに挑戦した方がいい」といったメッセージを伝えていましたが、
自分が29歳になり、20代で起業しろと言ってるのに自分は起業していない、
挑戦しろと言ってるのに、自分は一番やりたいことに挑戦していないと気付きました。
もうすぐ30歳という時に挑戦を決意し、会社を辞め、とりあえずハワイに行ったんです。
インタビュアー:その時はなぜ挑戦できたんですか?怖くてそんな挑戦ができない人の方が多いと思いますが・・・
龍見:その頃、新規事業をゼロから作るタイミングで、起業したいけどできない人に対するサービスを考えていたんですね。
そこでペルソナを自分にして、起業できない理由を全部書き出して整理してみました。
そしたら、意外とリスクってない、失うものは何もないことに気付いたんです。
例えば、失敗して借金ができるかもしれないってことが、できない理由の場合、そうなったら再就職して、貯金して返していけばいいだけ。そう考えたら取り返しのつかない失敗ってそうそうできない。最悪でも、ただ今の状態に戻るだけだなって思ったんです。
人生に必要なものは必要な時に必ず巡り会う
その後、想いに共感してくれたスポンサーに恵まれ、ビザを取得し、ハワイで教育系の仕事を始めました。
ところが、仕事が軌道に乗りはじめた頃に、母親の病気が発覚したんです。
病状はかなり深刻で、最悪のケースも想定しなければいけないほどリスクの高い外科手術が必要だと言われるほどでした。そんなとき、たまたま1社目の人材教育の会社の社長がハワイにいらしていて会食するになったのでご相談をさせて頂いたところ、その場で最先端医療にあかるいお医者さんをご紹介くださったんです。
そのため、急遽帰国してその医師にセカンドオピニオンを求めて会いに行きました。
すると、今まで提案されていた外科手術とはまったく違った治療法を提案してくださったので、その考えを信じ、選択したところ、奇跡的に手術なしに回復することができたんです。
この時、人生に必要なものは必要な時に必ず巡り会うと感じました。
日本一周しながらハワイの価値観を伝える
母親の病気が落ち着いた後、ハワイに戻りました。
急遽帰国してしまったため、仕事も辞め、ビザも手放してしまっていたのですが、ハワイ島で20年前からパーマカルチャーで場をつくっている方とのご縁に恵まれ、そこで一緒に生活をさせて頂くことになりました。
ネイティブハワイアンは自然との共存意識が強い。
この時の経験が僕の人生に大きな影響を与えました。
そこでの生活はというと、朝5:30に起きて6:00から30分間の瞑想から1日が始まります。
その後、畑で採れた果物と野菜で作ったグリーンドリンクで朝食。2時間ほど畑仕事を行い、昼食時にヨガを行い休憩し、午後もまた2時間ほど畑仕事をして、夕方からはゆっくり過ごすという生活スタイルでした。
トイレも全てコンポストで畑に肥料として返す。この時、大地からの恵みをいただき、全て大地に戻っていく、本当の循環を感じたんです。
ビザの関係で3ヶ月しか滞在できなかったのですが、このときに学んだハワイの価値観(無条件の愛、循環)を日本中に伝えたいと思い、帰国後は自転車で日本一周すると決めました。
ハワイに住んでいるときに、ハワイの価値観を基にした生き方や命を見つめるイベントを開催していたので、それを毎週日曜日に各地で実施するといった挑戦を始めたんです。
帰国する前から、めちゃくちゃワクワクし、絶対うまくいくと感じていて、愛の共感が広がるイメージが明確でした。
具体的には月~水の3日間は自転車で次の土地を目指して移動し、木〜土の3日間はその場で出逢う人たちにアロハ(無条件の愛)の精神で関わる。会う人会う人に日本中で愛の循環を広げていきたいという思いを語っていきました。
その結果、日曜日に開催するイベントには自然と人が集ってくれる流れになりました。日本一周は7ヶ月で完了し、ハワイでの教え、無条件の愛だけでうまく行くことが実感できたんです。
ギフトという考え方
日本一周は後半になると、紹介が網の目になってきて、
現地に着く前から次のイベントは定員に達してしまっているみたいな状態に。
成功が確約されているような状況になっていました。
そこでさらに挑戦したいと思い、日本一周の締めくくりとして、四国のお遍路を回ることにしました。
その時、定めたテーマが、
与えることをせず、いただきものだけで生きられるのか。
でした。
結果、20日間かけて自転車で88箇所を回ったのですが、
その間、一度も泊まる場所、食べ物に困りませんでした。
四国にはお接待の文化があるのですが、いやいや何かを与えていた人は誰一人いません。みなさん、自然と与えることを実践されており、そしてそれが自分自身の幸せや喜びにつながっていることを知っている方ばかりだったんです。
これまで与えることが幸せだと思っていましたが、
受け取ることが与えることを引き出す最大の要素なんだと気づきました。
自分が完璧になってしまったら誰かの助けが必要なくなりますよね。
凹があることで誰かの凸が与えられる。
つまり存在していること自体が価値なんだと感じられるようになりました。
ギフトシェア”musubi”
日本一周後、一人ひとりの個性を持ち合うことで成り立つ世界を実現したいと、ギフトシェアという世界観を広げる活動を始めました。最初に始めたのは淡路島でmusubiという宿泊施設の運営です。
なぜ淡路島だったかというと本当にご縁でしかありません。
ちょうど娘が生まれるタイミングで、自然豊かな環境の良い場所で育てたいという思いと、ギフトシェアという世界観に共感する人たちが集えるコミュニティの場を作りたかったことがあり、日本各地で移住先を探していたところ、とあるきっかけで淡路島の物件に出逢うことになったんです。
また、同じタイミングで同じ淡路島内で自宅を格安で借りられる情報とも出逢ったので、これは「淡路島からギフトシェアの世界を始めていきなさい」と言われてるような感じがして、スタートさせることになりました。
ギフトには「与える」と「個性」の2種類の意味があります。
ギフトシェアでは、個性を持ち寄ろうと伝えていました。
一生懸命に「与えましょう」という感じではなく、ただその人の個性や才能、好きなことを表現するというニュアンス。本当はギフト&スパークのイメージで、ただただ個性を解き放つという感じなんです。
自己犠牲的なギブには限界があります。枯渇すると続かない。あくまでも溢れ出るものをシェアしよう。ギフトシェアって例えるならば、充電コードを繋ぎながら活動するイメージ。
つまりギフトすればするほど、電池がたまっていくイメージなんです。
そんなコンセプトで企画書作って、FBグループページを作り、口コミで広がり、
そこから一緒にコミュニティを作りたいという人たちで一緒に作っていきました。
痛みとともに学んだ、手放してはいけないこと。ギフトしてはいけないもの。
“musubi”ではめちゃくちゃ楽しいこと、
逆に心折れそうになったことなど本当に多くの経験をしました。
しかし、結局“musubi”はこうあるべきだと正解を求めてしまったことでいろいろありました。その結果、2020年10月末でmusubiを解散する決断をしました・・・
理想の世界観を実現させるために、奔走していた龍見さん。
その龍見さんにいったい、何が起こり、どんな経緯でその決断に至ったのでしょうか。
龍見さんのライフストーリーに迫り、知恵を学ぶ90分。
続きはトークライブでぜひお聞きください♪
トークライブ概要
日 時: 4月 23日(金)19:30~21:00
参加方法:YouTubeLiveによる視聴
※youtubeのURLに時間になったら、入室ください!
参 加 費:無 料