2017年7月から進化型組織の実践をはじめた株式会社ブレスカンパニー。
代表の坂東孝浩が、試行錯誤の様子を日記として綴ります。
進化型組織を実践しているブレスカンパニーは、現在入居している福岡市天神にあるオフィスを退去して、テレワークをメインとした業務体制を移行します。
なぜオフィスを手放すのか
ブレスカンパニーでは、
2017年から進化型組織のエッセンスを実践し始め、
2018年頃からいつでもどこでも仕事ができる組織構造づくりに取り組んできました。
出社してもいいし、しなくてもいい、という環境がほぼできていたのですが、
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、4月から完全テレワーク体制に移行しました。
(僕が徒歩10分の場所に住んでいるので、時々郵便物を確認しに行ってました)
しかし通常業務に支障はありませんでした。
福岡のメンバーはお子さんがいる女性ばかりなのですが
「支度と通勤で2時間かかっていたのがなくなって効率がいい。」
「小学校が休校なので自宅に居ることができて良かった。」
「仕事の合間に娘の誕生日ケーキを焼けたり家事と両立できた」
といったメリットも実感できました。
4〜5月のオフィス稼働率は5%程度でした。
それでも通常業務のパフォーマンスが維持できていること。
メンバーが今後もテレワーク中心のワークスタイルを希望していること。
取引先とのミーティングもオンライン実施がスタンダードになってきたこと。
活用していないオフィスにコストをかけてしまっていること。
それらの理由を総合して、オフィス退去を決断しました。
もちろんデメリットも
オフィスを手放しテレワーク体制に移行したことには、デメリットや不安点もあります。
直接会って話をする、集まって話し合う、ということの重要性はあり、
オンライン会議ツールでは代替できない価値があります。
会議室スペースを、学生団体のミーティングや、
取引先企業の採用面接などでも利用していただいていました。
それによって私たちも新しい出会いや交流の機会を得ることができていたのも事実です。
そして、なによりオフィスデザインにはこだわりがありました。
ご来社いただいた方に褒めて頂くことも多く、信用を得る要素となっていたことは間違いありません。
今後、事務所がないということが、営業面でデメリットになるかもしれない。そんな不安もあります。
テレワークメインとなったこれからについて
ブレスカンパニーでは、手放す経営ラボラトリーという新しい経営スタイルや進化型組織を研究するラボ
を運営しており、オフィスを手放すということについても実験的な要素があります。
ですから、オフィスは今後持たない!と決めているわけでもなく、今後も試行錯誤していこうと考えています。
現在メンバーは福岡と東京、山口におり、コミュニティーの参加者は全国各地にいらっしゃいます。
全国に拠点があるようなコワーキングオフィスを契約しようか?とか、
いっそ本社登記をエストニア(電子国家で有名)にしては?なんて話も出ています(調べたら国外の登記はできませんでしたが)
ブレスカンパニーに関わる人にワクワクしてもらえるようなことを
今後も模索し続けていきます。
最後に
パーテーションにデザインされている「LESS IS MORE」
LESS IS MORE とは、建築家ミース・ファン・デル・ローエの言葉で「より少ないものは、より豊か」という意味を持ち、無駄のないデザインや、引き算の美学を代弁してきました。 ローエは日本庭園を見てこの言葉を思い付いた、と言われています。
このLESS IS MOREをテーマにデザインされたオフィス。
ちなみにこの「LESS IS MORE」は、デザインをしていただいたCASE株式会社の一ノ瀬勇さんが、完成後にオフィスに来られた際に、ホワイトボードに書き残していったことばです。
「オフィス空間はモノをできるかぎり少なく、研ぎ澄ませる」「神は細部に宿る」
オフィスのコンセプトや、私たちブレスカンパニーのあり方がこの言葉に集約されていると思い、
ガラス面にサインとして記載しました。
「より少ないものはより豊か」これを突き詰めて「手放す」に至ってしまった私たちのこれからを、どうぞ暖かく見守ってください!
最近のブレスカンパニーの取り組み(宣伝)
ブレスカンパニーではテレワーク導入支援のサービスを提供しています。
(福岡市ではテレワーク促進サポーター企業に登録されました)
これから、出勤とテレワークを併用する企業が増えると思います。
多様な働き方を受け入れつつ、どう業務効率を高めていくのか?
マネジメントや人事評価をどう機能させていくのか?
といったwithコロナの組織づくりのサポートをいたします。
居抜きでの引き渡し先募集
ブレスカンパニーのオフィスは一級建築士事務所、CASE株式会社の一ノ瀬勇さんにデザインして頂き、とても想い入れがあります。
(僕だけが手放すことに最後まで抵抗していました笑)
解体してしまうのは悲しい!もったいない!
そんなわけなので、居抜きでのオフィス入居にご興味がある方がいらっしゃればご連絡ください。
基本情報
アクセス:福岡市中央区大名2-9-35 トウセン天神ビル4階
※地下鉄天神駅から徒歩5分
広さ:25坪
入居可能時期:要相談
賃料等:お問い合わせ後に別途お伝えします
【ポイント】
■オフィス紹介動画
■8名がけのオフィススペース
フリーアドレスで利用していました。書類などはすべてバックヤードに置くようにしており、
デスク以外にモノがなく、スッキリしています。
■10名がけの会議室スペース
ガラス板のテーブルにカッシーナのチェアが10脚。
テーブルは2つを組み合わせており、レイアウト自由です。
■20名程度のイベントが可能
予備の椅子が10脚あり、会議室スペースで20名程度のセミナーや勉強会が開催可能です。
■パーテーション
「管理を手放す」「情報の透明化」「給料を話し合って決める」etc.
株式会社ブレスカンパニーでは、進化型組織の実践を“身体を張って“行っています。
さまざまな施策は“実証実験“として行なっており、上手くいったり、失敗したりすることが、手放す経営ラボラトリーとしての知見として蓄積されています。
この「社長の給料丸見え日記」はエンターテインメントとして楽しんでいただきつつ、不用意にマネをしないようご注意ください。
(自社で実践をしたい方はお気軽にご相談ください)