出勤自由、コアタイムもなしといった働き方を数年前から実践している手放す経営ラボラトリー(株式会社ブレスカンパニー)。
在宅勤務になって、心の満足度がめちゃくちゃ変わったというオノ。
「出社」と「就業時間」が、生産性の向上を邪魔している、という坂東。
コロナウイルスの影響で、企業は柔軟な働き方の対応が急務です。
政府もテレワークに関する助成金の募集を始めました(2020年3月4日付)
今回はテレワークを通じて生産性を高めるためのポイントや、
心の満足度が上がる工夫を実例を交えて紹介します。
※テレワークとは「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語 リモートワークとテレワークは同義ですが、弊社ではリモートワークと呼んでいるため、動画の中ではリモートワークという言葉になっています。
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坂東:「今日はリモートワークのうちの状況について話したいです。役に立てることがあるかなと思いまして。うちもやってますね。」
小野:「やってます。」
坂東:「昔からね。」
小野:「昔から?」
坂東:「昔からっていうか、小野さんが入ったくらいからじゃない?」
小野:「1年半くらいですか。」
坂東:「そうね。2年半前くらいから勤怠自由ということにして、その時は出社時間が、それまでは9時だったんだけど9時じゃなくてもいいよというような出社しなくてもいいよっていうのが始まったけどなかなか慣れなくて環境も整う中で小野さんが入ってからの1年くらいで相当変わったよね。」
小野:「私はリモートワークで入ったので前の仕事とガラリと劇的に生活が変わりましたね。」
坂東:「どんな感じで?」
小野:「やっぱり仕事の時間が拘束されないっていうのが一番ですよね。前はアパレルの仕事をしていたんですが、アパレルはオープン11時で10時半くらいに来て掃除してオープンして17時くらいまで働いてた。でも、出勤するためにバスに乗るのが朝9時10分だったんですよ。で、家に帰るのが17時に着くバスに乗って子供を迎えにいって帰るので、18時くらい。なので、9時から18時までは拘束されてた。でも、今は何にも拘束されない。」
坂東:「拘束時間っていうのが仕事以外ではほとんどないってことね。」
小野:「生活にゆとりができたし、集中してその時間仕事をしてあとは自分に自由に使えるので、この1年半自分がやりたいことはあんまりできなかったことがないというか、習い事習ったりとか、会いたい人にあって美味しいもの食べたいとか。そういうのを我慢したりとか。」
坂東:「今、いちご農家でも働いている。」
小野:「そうそう。農業もしたいなって思った時に今この仕事をしながら余ってる時間があるのでその中で農家に行ったりとかやってる。全然違いますよね。あと、家族にも優しくなれると思いました。例えば、旦那にこれやっておいてって言われた時にいやちょっと忙しいのになぁって思うことが前はあったけど、今は全然いいよ〜、空き時間いっぱいあるからやっといてあげるって感じになれる。通勤時間とか拘束がなくなることによって、色んなところでゆとりができる。時間に追われないっていうのはすごい人生豊かになるなぁっていう風に感じますね。」
坂東:「やっぱり確定している時間があるとそれ以外でやらなきゃとか、仕事中の隙間時間でできたけど、前はしなかったんだよね?ちょっと用事済ませたりとか。およそ9時から18時まではそれ以外のことがほとんどできない。」
小野:「そうですそうです。だって、お客さんこなかったら今洗濯畳むとかできないじゃないですか、お店で。でも、家で仕事しててちょっと煮詰まったなと思ったら洗濯物畳んだりとか食器洗ったりとかできる。そういうのって本当にすごいいいですよね。」
坂東:「確かに。それが思った以上に心の豊かさみたいな。」
小野:「つながりますね。」
坂東:「どっちを優先するみたいなことも自分で決めれるからかな?あ、今仕事優先しなきゃみたいな焦りっていうのも少ないのかしら。」
小野:「ないと思います。」
坂東:「優先度は自分で測りながら、で、だけど、ないがしろにしてるわけじゃなくて、今日の中で今じゃなくて夕方やればいいやとか、あとは明日に回しても大丈夫かなってことを判断できるってことだよね。」
小野:「目標というか計画が決まってたら、この計画をどこに埋め込んでいって、残りの時間はこれだけあって、ここはこういうことできるなとか、自分で計画立てれますもんね。」
坂東:「最初は結構、振られる仕事が多かったから、自分でコントロールできない。いつくるか分からないという話とかしてなかった?」
小野:「そうだし、仕事に慣れてないから振られた仕事がどうやったらいいか分からないから誰かに聞きたいとか。やっぱりここに来てきいた方が効率がいいなって思ってることもいっぱいあったんですけど、でも今だったらslackとかで画面共有して教えてもらったりとか、そういうのもできるし、zoomであって話すこともできるし。」
坂東:「例えば、1週間で何をするかっていうのが整理して自分にも相手にも見える化できるようになったから、自分自身でスケジュールのコントロールとかがしやすくなってるよね。」
小野:「でも、私はそんなに仕事量がもともと多くないからできるんですけど、坂東さんどうですか?めっちゃありません?」
坂東:「めっちゃあるけど。。。」
小野:「これはどこにいれようとか、この日はとか。」
坂東:「でも、それはもうずっとそういう感じだから慣れてるのかなぁ。もともと出勤しなきゃとか拘束っていうのはそんなに。」
小野:「確かに社長ってオフィスにいないですよね。今日いるよっていうのが1ヶ月に何回だろうって思うぐらい。いるんですか、普通の会社って?いないイメージです。1人でリモートワークですよね。」
坂東:「社長こそ、会社の利益が上がってて仕事が回っていれば何をしていてもいいっていう人は多いだろうね。自分で決めるっていうことにそもそも慣れてるから、自分でやらなかったらしっぺ返しは会社の業績としてかえってくるっていうのはあると思う。僕らの働き方もリモートワークということでは結構進化し続けてるなと思うんですけど、リモートワークによって1つは心の満足がすごい上がるってことと生産性もめちゃくちゃ上がってるなっていう気がしてて、一番大きいのは出勤時間っていうのは大きいけど、今どれくらいかかってる?片道。」
小野:「片道30分ですね。でも、出勤するっていうことに対しての準備がちゃんとした服を着てちゃんと髪を整えて化粧してアクセサリーをつけてとか、そういう時間を含めると。」
坂東:「女性の場合は特に。男も着替えたりするもんね。出勤しない時と違うもんね。笑。」
小野:「すっぴんで。笑。顔色悪!みたいな。」
坂東:「小野さんだけじゃないけどね。笑。そういう見えない時間があるよね。そうだよね。」
小野:「だから純粋に通勤時間だけじゃないですよね。それまでの前段階の準備、あと子供たちのご飯を作っておかないといけないから、本当に色々考えてたら、通勤時間プラス1時間くらいはありますよね。」
坂東:「編集長の亜矢子さんが言ってたのは、出勤してる時は出勤時間が仕事をしてる時間ってどこかで思っちゃう。出勤してメンバーと雑談とかしてたり、ネットサーフィンしてもあんまり罪悪感がないと。」
小野:「そうですよね。来てるんだからみたいな。」
坂東:「そう、来てることが仕事だっていうマインドセットになっちゃってたと。だけど、これがリモートワークになって家でそれをやろうと思ったら、今うちは何にどれくらい時間をかけて仕事してるかっていうのをtoggleっていう管理アプリで測ってるじゃない?そうすると、ネットサーフィンしてるっていうことが仕事してる時間じゃないな、これつけれないなってなって、ヤベーみたいな感じになったって言ってたね。」
小野:「だし、そんなことしてtoggleつけてたら、生産性悪いって思われそう。」
坂東:「バレちゃうよね。そういう風な状況になってて、だから亜矢子さんの場合は、リモートワークになってすごい焦ったっていってた。自分はどうやって仕事してるってことをちゃんとアウトプットするというか、見せないといけないというか。会社来てたら来てるってことで、周りの人も何となく仕事してるって思っちゃうっていうか。だから、出社するってことと、それから就業時間9時から17時までとかで8時間そこにいないといけないっていうことがものすごく生産性を下げるんだなって。8時間に合わせて仕事をしようとするじゃん。一般の会社だと。」
「だけど、僕らはリモートワーク中心になって仕事の組み方を全く変えたなと思ってて、まず1人1人がさ、小野さんも何時間仕事したいとか、何時間以上はしたくないってことを言ったじゃん。それからしたい仕事としたくない仕事も整理してそれを会社の事業の中でどんな仕事があるかっていうのをまずわーっと洗い出した中で自分はこの時間の中でやれることはこれだけやりたいみたいなことを役割分担してったじゃんか。それがすごいよかったなぁと思ってて。だからみんな8時間ずつあるていう中で割り振るっていうことになるとスッカスカの人とか出てくるんだけど、自分がこれ以上したくないっていう上限の時間を決めてその中でできる状態。基本的には溢れ気味になってたけど、溢れちゃう分はやらないようにするとか、外注しようとか、それは優先順位下げて今は取り組まないようにしようという感じのことを決めてたりするじゃん。それがけっこう大きいなと思ってて。」
「なので、そういう風に役割とそれにかかる時間とそれに関する、どれくらいの収入が欲しいかということも決めてるから、その時点で納得感があるのでその時点でけっこう見える化してるよね、お互いの仕事が。どのくらいの時間かけてやるのかなとか。それを実際にどうしたかっていうのをちゃんとチェックもしてて毎週振り返りもしてるから、本当に仕事やってるのかなっていうことになりにくいよね。」
小野:「仕事してないとかあんま思わないですもんね。」
坂東:「そうだね。そもそも時間でっていう概念もないし、一応週に何十時間くらい働くってことを決めてても、やるべき仕事がちゃんとできていれば、それが半分の時間でやったとしても別にいいじゃんみたいな感じで自分が仕事入れたかったら入れてもいいし、でも、仕事せずに好きなことやっててもいいしっていうことで、この時間働かなきゃいけないっていう概念がすごいあるんじゃないかなって思うんですけど、どうですか?」
小野:「思います。で、効率も上がりますよね。集中してやって、あとは自分の時間に使いたいって思ってたら、普通の人ってあと30分とか。カウントダウンして17時になった、よし帰ろうっていう感じですよね。それって本当に無駄ですよね。」
坂東:「あとはお昼時間も決まってると、そこに合わせて仕事をするとか。」
小野:「しますよね〜。色々何かリモートワークっていいこと尽くしだなって勝手に思ってました。」
坂東:「うまくコントロールできればってことだけどね。」
小野:「自分のためにもなりますし、あとはリモートワークでサボる人っていうのはもともとサボってますよね。リモートワークじゃなくても。」
坂東:「会社にいて仕事してるっぽく見えてるけど、実はサボっていたと。」
小野:「だからそういうのも分かると思います。人間の性質っていうか。」
坂東:「だから今回コロナの一件があって、リモートワークや在宅勤務がめちゃくちゃ増えてると思うんだけどこれを機に仕事の組み方、整理の仕方、チームの中でどうやって分担しようか、それ何時間くらいかかるんだろうっていうのを整理して見える化することで劇的に生産性が上がるし、在宅にいるっていうことをより心の満足の向上に繋げられるようにできるといいんだけど、特にお子さんがいるお母さんで働いている人はめちゃくちゃ感じやすいんじゃないかな。」
小野:「私とか、子供いなくて独身だったら職場にいって会いたいなって思うんですけど、子供がいると子供に取る時間があるのでそういった面ではすごいいいですね。」
坂東:「あとは前の仕事も好きだったけど辞めた1つの理由は子供におかえりって言ってあげたいっていう。」
小野:「いて欲しいみたいに言われたからやっぱそういう寂しい想いさせてるのかなって思って。」
坂東:「そうすると何か諦めなきゃいけないって思うけど、そうでもなくて、仕事の仕方によってはどっちも両立できるってことだよね。みたいなことで、僕らはそういう風にやってるのでリモートワークっていうのは、ただ会社にいるかいないかっていうことだけじゃなくて、この仕事をチームとして整理をし直す、それから見える化をするっていうことで生産性と心の満足、めちゃくちゃ劇的に向上するのでそれはぜひチャレンジをしてもらいたいなというお話でした。」
小野:「そう思いますね。いきなりやらなくてもいいから、1ヶ月に1回だけ、リモートの日を作ってみるとか、小さなステップからやってみて、慣れてきて、希望者だけとりあえずやってみるとか、そういうステップを踏んでいったらたぶん、どんどん社員の満足度は私もすごい上がったので、ひしひしと感じられると思います。」