自律分散型(セルフマネジメント)組織にする際に、どうやって個人やチーム単位で意思決定をしていくのか?有効なやり方として、助言プロセスという方法があります。 今回は、実際に助言プロセスをやってみたラボ研究員の感想を共有します。
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坂東:「今回はラボ研究員っていうラボのコミュニティのチームの中で助言プロセスにまつわる面白い出来事があったのでそれをシェアしたいと思います。ちなみに、小野さんは助言プロセスは何なの?って言われたら何て答えますか?」
小野:「自分で決められないことが起こった時にメンバーにアドバイスを求めるっていうイメージなんですけど。」
坂東:「あぁ、ほとんどOK。自分で決めたいことがあった時にアドバイスをもらった上で自分で決めていくということよね。ポイントは自分で決められるっていうことがポイントでそれが上司の承認とか、稟議とかをあげるんじゃなくて上司にアドバイスは求めるんだけど、自分で決めるというような意思決定のやり方ですね。で、それをラボ研究員っていうオンラインコミュニティの中でお金を払って優しい組織が増えるということを実践したいという人が今集まってくれてそこで活動しているじゃないですか。その中では助言プロセスっていうのを実際に使えるんですけど、それについて敦子さんという女性が助言プロセスをその中で使ってみた時の感想を話してくれたのをそれが動画で残っているので、それを見てもらいたいんですよ。共有しますね。」
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乾:「敦子さんが助言プロセスしてくださったじゃないですか。その感想を軽くシェアしてもらえますか。みなさん助言プロセスをあげやすくなるんじゃないかなと思って。」
敦子さん:「私、助言プロセスにすごく憧れていたんです。他のところで何か私決めちゃいけない感じがするっていう体験がすごくあって、自己組織化とか目指しているんだけど、コミュニティで。何か決めちゃいけない気がする、誰かにお伺い立てないといけないとか、サラリーマン歴すごく長いですし、決裁書を書いてOKもらったらやるというので生きてきたから、自由にしていいですよと言われても何か決めちゃいけない気がするっていうのがあったんですが、このコミュニティにきて、意志と意見は何ですか?みたいな。そっかそこからなんだということに気づいて、乾さんに色々アドバイスをいただきながら実際にチャンネル名を変えるっていう、小さなことだったんですけど、それをやろうと思ったら意外と真剣に考えたり、責任も感じたり、でも、責任を感じるからまたさらに考えたりっていう何かいい循環があって楽しかったなっていうのと、私がやろうと思ったことにアドバイスもらうことでよりよい案が出てきたなとか。でも、何よりも決めていいんだよってしっかり言ってくれること自体が私にとっては大きな体験だったというか、何か決めちゃいけない気がするっていう私があ、決めていいんだと思えたその体験がすごく私には大きな一歩でした。小さな一歩だったんですけど、すごい大きな学びになったというか。他のコミュニティでもやっぱりちゃんとあなたが決めていいんですよっていう一言っていうか、仕組みがあるだけできっと変わってくるんだろうなっていう発見でした。助言プロセス体験したいっていう夢が叶えられて今はすごく嬉しいです。」
乾:「頑張ってくださってありがとうございました。」
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坂東「という感じなんですよ。どうでした?」
小野:「何か、助言プロセスがしたいっていう気持ちがすごいなぁと思いました。私逆に嫌いなんですよ、助言プロセス。できればしたくない。みんながどう思っているんだろうって聞くのは怖いですね。かわいいですね、敦子さん。でも、その敦子さんの気持ちを聞いてこういう人ってめちゃくちゃ多いんだろうなって思いました。」
坂東:「そうなのよ、特に会社勤めしている人の中で自分の意思を持っている人。こういう風にしたいよなぁとか、こういう風になったらいいのになって思ってる人にとってはやれたらいいのにって思う人多いと思うんですよ。でも、会社の中では現実的にはなかなか難しい。意思決定の構造が上の人がするということになっている場合は難しいじゃないですか。」
小野:「でも、バンって決めていいんですよって言われることがなかなかないけど、そうやって言われると一歩出ますよね。いいの、私が決めて?と思って。それによってさっきもおっしゃってたけど、責任感が増したりとか、名前を変えるっていうちょっとのことでも真剣に考えたりとか、自分の物事に対する意識もすごい変わりますよね。」
坂東:「今回はお金が発生するわけでもなくslackの中で新しくチャンネルを増やすっていうことをしたいっていう意思の表明だったんだけど、それもけっこうヨイショっていう感じでやってみてくれたんだけど、それによって周りの人も、あ、そういう風にやればいいんだっていう風にも思ったし、1回やってみるとじゃぁ次はこんなことを、とか次はこれくらいお金使ってっていうようなことも意思決定がしやすいと思うんだけど、敦子さんはすごい勇気があるタイプで、会社で働いてたら任せるよとか言われるじゃん、上司に。もっとやっていったらいいじゃんとか意見いいなよという風に言われるけど、なかなかしづらいじゃないですか。何だよ、みんなやる気ないのかなぁとか上司とかは思ったりするんだけど、違うんだよね、たぶんね。ずっと自分では決められないっていう習慣で生きている中で、決めるって言われても自分が決めることじゃないし。実際OK出すのは上司だしっていうのも染みつくじゃないですか。」
小野:「染みつきますね。私もミーティングしている時に、坂東さんかあやこさんが決めたらいいのにって思っているのとかありますもんね。その方がうまくまとまるって思っていますし。」
坂東:「そうそう、決めてくれるなら決めた方がいいし。そういう流れになっているならその方がよくて、その方がうまくいくことも多いだろうし、会社においては。だけど、そうなるといつになったら自分で決められるようになるのかっていう話なのよね。その時に、いい練習になるのよ。それを既存の会社の中でやってみるっていうのはなかなか難しいので、ラボ研究員っていう仕組みの中では実際にみなさんがお金を払ってくれている、その費用を予算として使えて、それをどのように使うか、例えばzoomの有料アカウントを取りたいということも助言プロセスで出てきたりするんですけどね。お金使ってこういうことしたいっていうのができる。練習ができるのがすごくいいと思う。で、それによって自分の中で意思決定をするトレーニングができたり、それは会社にもいずれ反映されるようになったらやる気が出る人はすごく出てくると思うし。すごくいい流れだなと思って。」
小野:「しかもそれを聞いた乾さんやいっしーさんも素晴らしいみたいな、それも何かあたたかいですね。でも、そういう敦子さんの気持ちの変化がすごい重要ですよね。」
坂東:「僕は自分で決めるのに慣れちゃってるから、それが自分の役割だからさ。決めるのに慣れてない人の気持ちがあまり想像できない。だから敦子さんの話を聞いてすごく自分も新鮮に思ったし、世の中の上司とか経営者の人もそういう感覚の人いると思うんですけど、だから、仕組みをつくるだけでもダメで、どうやって一歩踏み出すようにできるかっていうことも含めての助言プロセスだと思うんですけどね。」
小野:「いい場ですよね。そこで失敗してもいいんだし。」
坂東:「失敗してもいいのよ。」
小野:「そこで色んな課題が出てきて、次にこうすればいいのかっていう経験が増えたら、実際の会社でもできることになっていきますよね。」
坂東:「実際、助言プロセスを色んな人が使う時にやっぱり、ちゃんとした相談になってなかったりとか、それはこういう風な言い方にした方がいいんじゃない?ということにもなってたりするんで、それも失敗っていうことでもなくて、経験よね。練習を積み重ねる。やっぱり慣れていないうちは簡単ではないじゃない?でもやっぱりそれが積み重なっていくと自分の経験値になる。それがみんなができていけるようになると本当にチームとして強くなると思います。なので、ラボ研究員はオンラインコミュニティっていうフェイスブックグループは誰でも入れるんですけど、ラボ研究員は月々1000円、あるいは1年間で10,000円の会費を払って実際に進化型組織を増やすっていうことを実践していくチームで今30人くらい入ってもらってます。その中で助言プロセスもできるし、色んな取り組みが始まってるので興味がある人は入って欲しいですね。一緒にやっていきましょう。」
小野:「ウォーミングアップとしてですね。」
坂東:「働き方、それからチームづくりの進化系を体験するっていう意味ではいい場だと思います。」
小野:「なかなかないですよね。転職しない限りそういう体験できないから、自分の仕事をやりつつ、そのコミュニティに入ることですごく変わりますよね。」
坂東:「そうだよね。他のコミュニティとかボランティア組織でできるかっていうとまたそれは違うと思うので、進化系を体感できるっていうのがラボ研究員の価値だと思います。」
小野:「上下関係もないですしね。フラットな組織で意見言い合えるっていいですね。ぜひご参加お待ちしています。」
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